△ 「パペッツハート」シーン3


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下手灯り。よそびと診療所の所長室。中央下手からノノとメルが出て来る。

ノノ 「妖怪たちの情報では、あれはやはり「くぐつ」の妖術に近いそうです。」
メル 「うちらも早く外に探しに行こう。」
ノノ 「ええ。今からお客さんが来るので、そのあと一緒に行きましょう。」
メル 「うん。」

そこへ下手ハケから銀河連合治安局地球支部(GUSS)捜査長アテナが入って来る。

アテナ 「ドクターノノ。」
メル 「アテナっち!」
ノノ 「ご苦労様です。」写真
アテナ 「検査官をお連れした。」

ブリス検査官が入って来る。明るめのジャケットを着てフランクな感じ。

ブリス 「どうも、初めまして、銀河連合治安局検査官のブリスです。」
ノノ 「この診療所の所長のノノです。地球へようこそ。」
ブリス 「お噂はかねがね。」
メル 「ノノの奥さんのメルでしゅら。」
ブリス 「宜しくでしゅら。」
ノノ 「確か母とは面識が…」
ブリス 「ええ、副長官にはいつもお世話になっております。長官の体調があまり優れず、副長官が代理をされているので、今は色々と大変ですが…」
ノノ 「お忙しい時にこんな銀河の外れまでご苦労様です。」
ブリス 「いえいえ、地球には別件で用があったので。」
ノノ 「別件?」
アテナ 「少し前にこの近くであった事故の調査に。」
ブリス 「異星人の誰かが事故の記録を抹消した疑いが…まあそれはほんとに別件ですので、本題の方に。」
メル 「ロロップがいなくなっちゃったの!盗まれちゃったの!」
ブリス 「心配ですよね。」
メル 「別の宇宙の人にもらったの。また遊びに来るって言ってたのに…」
ブリス 「それです。ロロップは我々が唯一、別の宇宙とコミュニケーションを取れる存在。つまりこの宇宙で一番貴重な存在と言えます。盗まれたとすれば一大事です。」
アテナ 「こちらは今、地球支部全体で動いている。部下の二人も。(下手に)入れ。」

下前から捜査官のペックとメックが入って来る。

メル 「おお、ガチャピンとムックか。」
ペック 「ペックと」
メック 「メックだ。」
ブリス 「…ガチャピ…?」
ノノ 「忘れて下さい。」
アテナ 「こっちはまだ有力な情報は入っていない。妖怪の方は?(ブリスに)この星の疑似生命体の事です。」
ノノ 「それが…実は、ある妖怪が関与している可能性が…」
メル 「もし犯人だったら処罰されちゃうんか?」
ブリス 「いえ、我々はどの星の疑似生命体も処罰する事はできません。」
アテナ 「妖怪の掟ではわからないけど。」写真
ブリス 「早速ロロップがいなくなった部屋を見せて頂き、その後ノノ先生には本部までご足労願いたいのですが。」
メル 「ノノだけ?」
ブリス 「メルさんはその後お願いします。」
メル 「早く探しに行きたいのに。」
ブリス 「すぐに終わりますよ。」
ノノ 「その後行きましょう。」
メル 「…承知した…」
ノノ 「じゃ、まずは部屋の方へ。」

ノノ、ブリス、アテナ、ペック、メックは下前にハケる。メル、立ち止まり何かを決心して中央下手へハケる。

(作:松本じんや/写真:堂園昭人)

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