△ 「よそびと診療所」シーン50


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メル、ロロップを抱いている雪子に近づく。

メル 「ロロップ〜!」
雪子 「メル、ありがとう。」
メル 「ん?」
雪子 「今はこの子の体をかりてるんだ。」
メル 「ほえ。」写真
ノノ 「お陰で助かりました。」
雪子 「調子は?応急処置なので不具合があったらごめんなさい。」
ノノ 「いえ。なんだか前より調子がいい。」
ミュン 「あなたは一体…」
雪子 「皆さんが分かる言葉で言うなら…この銀河の担当医です。」
ノノ 「担当医?」
メル 「ロロップもお医者さんなのか?」
雪子 「はい。まだ50億歳のひよっこですが。」
ミュン 「50億歳…」
里桜 「なのにひよっこ…」
雪子 「宇宙船の操縦も初めてで、墜落させてしまいましたし、皆さんの持っている通信機とかも、ちょっと壊しちゃいました。ごめんなさい。」
ノノ 「そういう事でしたか…」
雪子 「僕らは別の宇宙からこの宇宙を見守っている存在なんです。生命ができる星に僕らが作った月を置いて、進化を見守り、時には導いて来ました。」
メル 「お月様もロロップが作ったのか?」
ミュン 「確かに我々の星にも似たような月があります。」
ノノ 「私に声が聞こえたのは…」
雪子 「まれに月と波長の合う方もいるようですね。」
里桜 「私もノノ先生の血液のお陰で聞こえました。なぜルーモが月にあったのかも。」
ノノ 「なぜなんです?」
里桜 「亜空間に捨てられたルーモは、モス爺の運転する宇宙タクシーと衝突して亜空間から飛び出し、一度月にぶつかってから地球に落ちた。その時にルーモを月に落としたって。」
ノノ 「でもスイッチはタクシーと一緒に地球に落ちて…」
シド 「モス爺が拾ってループタイにしてた。」
雪子 「そういう事ですね。」
里桜 「でも、どうしてゆっこの体を?」
雪子 「墜落時にたまたま近くにいたんです。でも乗り移ろうとしている途中で引き離されてしまって。」
ノノ 「中途半端な状態になってたんですね。」
雪子 「さて、そろそろ体を返さねば。」

シュワワワっと音がして雪子が正気に戻る。

雪子 「わ、やっと解放された。」
里桜 「ゆっこ、戻ったの?」
雪子 「戻ったみたい。」写真

ぬいぐるみ姿のロロップが話し出す。

ロロップ 「ご迷惑をおかけしました。雪子さん。」
雪子 「あ、いえいえ。なんか面白かったです。」
メル 「ロロップ帰っちゃうのか?」
ロロップ 「治療は終わったので。」
メル 「寂しいぞ。」
ロロップ 「僕もです。そうだ、一度僕を宇宙船に戻して下さい。この姿をぬいぐるみにして残します。」
メル 「ホントか?」
ロロップ 「はい。そしたら時々遊びに来ていいですか?」
メル 「いいぞ!なんなら毎日でもいいぞ!」
ロロップ 「ありがとう。」

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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