トップページ > ページシアター > よそびと診療所 > シーン32 【公演データ】
下手灯り。手術準備室。ノノ、ベルル、里桜が話している。
里桜 「先生。さっきのボウドロンって?」
ノノ 「体内に入れて治療するナノマシンです。大きさはわずか1マイクロメートル。」
里桜 「1マイクロメートルって…千分の1ミリですか?!細菌レベルじゃないですか!」
ベルル 「でもそれが何度も犯罪に使われて、使用禁止になったんです。」
里桜 「ボウドロンを使って何を?」
ノノ 「薬の代わりに毒を体内にまき散らすんです。」
里桜 「え〜っ?!それ、阻止する方法はないんですか?」
ノノ 「ボウドロンは「技術」「パワー」それを指揮する「コマンダー」の3つの頭脳を持ったAIで、そう簡単には取り出せません。」
ベルル 「無理に摘出や破壊をしようとすれば、患者の命が危ない。」
里桜 「そんなもんどうやって?」
ノノ 「患者の体に潜り込んでボウドロンを阻止します。」
ベルル 「え?」
里桜 「体に潜り込む?!」
ミオ、カンナ、ハナが入って来る。
ミオ 「先生!」
ノノ 「どうでした?」
カンナ 「薬は完成。アテナさんたちに渡しました。」
ノノ 「ありがとう。後は毒の種類が分かったら、解毒剤を作ってもらいます。」
ミオ・カンナ・ハナ 「はい。」
ベルル 「ちょっと待って下さい!先生まさか、ダイビングを…?!」
里桜 「ダイビング?」
ノノ 「ソルト先生が開発したオペシステムです。」
ベルル 「危険過ぎます!それにまだ試作段階のシステムじゃないですか!」
ノノ 「ソルト先生とテストは何度もしています。」
ハナ 「テストには私たちも参加しました。」
ベルル 「しかし…」
里桜 「あの、それってそんなに危険な治療なんですか?」
ノノ 「技術的には危険はありません。」
ベルル 「私が心配しているのはノノ先生の体の事です!」
里桜 「体?…」
下手、暗くなる。
(作:松本じんや/写真:はらでぃ)