トップページ > ページシアター > 背中のイジン > シーン20 【公演データ】
照明、上手のみにあきほの車の車内。あきほが運転席、周作が助手席、リアシートに花音。
周作 「悪徳霊感商法?」
あきほ 「ええ、以前取材した時、かなり怪しかったんで独自に調べたら、実はとんでもなくヤバい奴らでね。どうも会長の貝塚ってのが催眠術を使って洗脳しているらしいって。」
周作 「催眠術?」
花音 「潤やみっちゃんさんがそんなのに巻き込まれてるなんて…」
あきほ 「先生からもらった水晶玉を調べたら、天星会のだってわかったんです。」
花音 「あ、さっき潤の家にも水晶玉たくさんあった。」
あきほ 「先生に知らせようとしたら連絡つかなくて。で、直接先生の家に行ったけど留守で、瀬名家にも寄ってみたら…」
周作 「我々が潤さんの家に行ったと聞いた。」
あきほ 「先生も助けに行ったんじゃないかって思ったんですが…」
花音 「まさかみっちゃんさんまで天星会に捕まってたなんて…」
車が止まる。
あきほ 「着きました。このビルです。」
3人車を降りる。
花音 「典子さんは?」
周作 「ちゃんとついて来てます。」
バイクが止まる音
あきほ 「行きましょう!」
3人、ハケる。
(作:松本じんや/写真:はらでぃ)