△ 「インヴィジブル・ファイア」シーン14


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暗転中消防サイレンの音。明転すると火災現場の近くの排水溝。消防服の宇崎が
腰をかがめて出て来る。火元がわからず探している。宇崎が通信。

宇崎 「宇崎です。排水溝に降りています。鎮火はしているようですが、火元まだわかりません。」

後ろから、大久保と曽田が来る。

大久保 「宇崎さんどうですか?」写真
宇崎 「いや、まだ全然わからん。…え?!曽田?!お前来れたのかよ?!」
曽田 「ああ!轟く叫びを耳にして帰って来たぞ!帰って来たぞ!」
宇崎 「アンパンマン。」
曽田 「ウルトラマンですけど。」
大久保 「例の女性と仲直りできたそうです。」
宇崎 「曽田〜。」
曽田 「悪かったよ〜。きっちり仕事で返すから〜。」
宇崎 「当たり前だ。」
曽田 「で、火元はまだわからんの?」
宇崎 「煙が来た方向はこっちに間違いない。」
曽田 「煙が上がってた大栗橋公園の排水溝から、結構距離あるぞ。」
大久保 「この辺まで放水の水は届いてませんし。」
宇崎 「見ろ。この先からまだほんのり煙が来てる。」
大久保 「あ、ほんとだ。」
宇崎 「この先はどこに続いている?」
大久保 「えっと、九頭竜公園があります。」
宇崎 「九頭竜公園?…そうか(通信)宇崎です。まだ少し煙の流れがあります。九頭竜公園付近の捜索お願いします。我々は地下から向かいます。」
曽田 「え?行くの?結構距離あるよ。」
宇崎 「我々が先に見つけられるかもしれない。」
大久保 「行きましょう。」

3人進んで行く。

曽田 「しかし狭いよなぁ。」

3人、ハケる。暗転。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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