△ 「インヴィジブル・ファイア」シーン7


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照明が変わるとツイッターゾーンの手前。瀬名を先頭に御厨以外が出てくる。

瀬名 「みんなストップ!」写真

全員止まる。後から御厨が出てくる。

御厨 「よしよし!だんだんこつをつかんできたぞ!…あれ?あれれれ…」

そのままみんなを追い越し、見えない壁にぶつかる。

御厨 「うわっ!いてえっ!」
めぐみ 「大丈夫ですか?」
御厨 「あ、いや、思わず『いてえっ』て言ったが、全く痛くない。」
里子 「ほんとにぶつかったわけではないですからね。」
御厨 「もしかして結界ってやつか?」
めぐみ 「いや、これはツイッターのセキュリティーですよね?」
瀬名 「その通り。」
麻耶 「これならうちらでも解除できそうね。」
瀬名 「4人同時に行きますよ。」
里子 「OK!」
瀬名 「3、2、1…」

瀬名、里子、めぐみ、麻耶同時にキーを操作。一瞬で終わる。

麻耶 「解除成功!」
めぐみ 「瞬殺でしたね!」
瀬名 「皆さん流石です。入りましょう。」

全員ハケるが、また御厨だけ少しフラフラ遅れをとる。

御厨 「あれ、まだだめか?」
上底 「ハイ、あんよは上手、あんよは上手…」
御厨 「ちくしょう、覚えてろよ…」

御厨、急に走り出し、ぐるっとまわってハケる。

御厨 「おおおお!!!なんだこれはぁ?!!!」
上底 「おおお!!!上手上手!」

上底がハケると照明が変わりツイッター内。青空。瀬名、里子、めぐみ、麻耶が出てくる。

瀬名 「ストップ!」
里子 「ここが結界ね。」

御厨が走り込んで来てみんなを越して行く。

御厨 「おわああああ!止めてくれえええ!」

結界にぶつかる。上底も入って来る。

御厨 「ぐえっ!」
めぐみ 「大丈夫ですか?!」
御厨 「ああ、やっぱり痛くはない。」
瀬名 「御厨さん、どうやってそんなスピードを?」
御厨 「よくわからん。スピードを出したいわけじゃない。」
瀬名 「おかしいですね。バグかな?」
上底 「バカかな?」
御厨 「なんだと!!」
里子 「はいはい、やめましょう。」
瀬名 「ここからは皆さんの特殊能力が試されます。」
麻耶 「よし来た。」
瀬名 「まずは里子さん、試しに結界を破壊してみてください。」
里子 「いつもは専用の刀を使うんだけど、これ、どうすれば…」
瀬名 「正面に妖気を集中させて下さい。」
里子 「やってみます。」写真

里子、正面に集中し、エアーで刀を振るように妖気を放つ。

里子 「はっ!」

割れるような音で、結界に穴が開く。

めぐみ 「やった!穴が開きました!」
御厨 「待て!穴が閉じる。」
上底 「あ〜閉じちゃった。」
里子 「勝手が違うわね。現実世界じゃ開いた穴は閉じないのに。」
瀬名 「上底さんの能力は『底上げ』でしたよね?」
上底 「そう。能力者のパワーを一時的に上げる事ができちゃうやつよ。」
瀬名 「今度は里子さんにその能力を使ってみて下さい。」
里子 「なるほど、私のパワーをアップさせてもっと大きな穴を開けるのね。」
めぐみ 「それなら閉じる前にみんなで中に入れる!」
瀬名 「正解。」
上底 「よっしゃ行くぞ!」
瀬名 「皆さんは入る準備を。」

みんな結界の前に集まる。

上底・里子 「せ〜の!はっ!!」

里子、再びエアー刀を振ると結界に大きな穴が開く。

めぐみ 「開いた!」
麻耶 「今度はでかい!」
瀬名 「入りましょう!」

みんな急いで結界内に入るが、御厨が逆方向に進む。

御厨 「うおおおお!!」
めぐみ 「御厨さん!!こっちです!!」
麻耶 「ヤバイ!閉まってきた!」
里子 「御厨さん急いで!」
御厨 「くそお!これでどうだああ!!」

御厨、急に猛スピードで走り出しなんとか結界の中に入る。

上底 「よっしゃ!」
めぐみ 「ギリセーフ!」

御厨、そのまま止まらず、猛スピードで上手にハケる。

御厨 「うおおおお!!!」
麻耶 「凄いスピード。」
瀬名 「やっぱりバグ?」
上底 「バカかも。」
里子 「妖気の匂いがする!」
瀬名 「探知機も反応しました。」
めぐみ 「角田さんですか?」
里子 「えっとこれは…え?…角田さんだけじゃない…複数の妖気よ!」
麻耶 「複数?」
瀬名 「ついてきて下さい!」

みんな上手ハケ。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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