△ 「宇宙海賊とヒミツの星」シーン20


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照明変わる。別の廊下。中央ハケからピヨが出て来る。

ピヨ 「おいおいおいおい!人質さんたち逃げ足速すぎ!どこいっちゃったかな?通信も妨害されてるし…」写真

下手から、メイ、アーモンド、ジャスミン、スライス、フェンネルが出て来る。

メイ 「ドクター・ピヨ!」
ピヨ 「おお!皆さんなんでこんな所に?」
メイ 「ドクターこそ。」
ジャスミン 「なんだか妙に騒がしいけど?」
ピヨ 「いやもうそれが大変で…」
フェンネル 「ドクター・ピヨ。例のサプリをメイさんに飲ませて欲しいの。」
ピヨ 「え?」
ジャスミン 「メイさんが前世の人格を操る能力者がだったの。」
ピヨ 「メイちゃんが?」
メイ 「はい。1UPして能力をコントロールしたいんです!」
ピヨ 「わかった。これよ。」

ピヨ、サプリを渡す。

メイ 「ありがとう。」

メイ、サプリを飲む。間もなく頭を抱える。

メイ 「ううう…」

上手からライムが登場。

ライム 「ジャスミン!アーモンド!」
アーモンド 「ライムさん!」
ライム 「無事で良かった!」
ジャスミン 「そっちこそ。」
ライム 「ちょっと待ってそいつ!」

ライム、スライスに銃を向ける。ピヨがライムに銃を向ける。

ジャスミン 「待ってライム。味方よ。」
ライム 「しかしクーデターを企んでる…」
ジャスミン 「それは間違い。」
ライム 「間違い?」
アーモンド 「スライスさんたちはいい海賊なんだ。」
ライム 「アーモンドまで?」
ジャスミン 「事情は後で。今は信用して。」
ライム 「…2人がそう言うなら…」

ライム、銃を降ろす。ピヨも降ろす。メイが顔を上げる。

メイ 「…これで1UPしたのかしら?」
ピヨ 「どんな感じ?」
メイ 「あ、なんだかコントロールできるイメージがわいて来ました!」
ピヨ 「よし!早速キャプテンを。」
メイ 「はい。」

メイ、上手台に出て来たシンドバッドに気づく。

メイ 「あれ?」
アーモンド 「え?」

シンドバッドの不審な動きに気づき咄嗟にスライスの前へ。

メイ 「危ない!」

シンドバッドの投げたカードがメイの肩に刺さる。

メイ 「うっ!」
アーモンド 「メイちゃん!!」
シンドバッド 「ちっ、しくじりましたか。」

ジャスミン、ピヨがシンドバッドに銃を撃つ。シンドバッドハケる。

ピヨ 「あいつ人質じゃ…」
ライム 「違うわ賞金稼ぎよ。スライスの首を狙う。」
ジャスミン 「賞金稼ぎ?」写真
メイ 「ううう…」
アーモンド 「メイちゃん大丈夫?!」
ピヨ 「これ、名刺形の手裏剣だ。」
ジャスミン 「名刺?」
ピヨ 「まずい!これ、毒が塗ってある!」
アーモンド 「なんだって?!」
ピヨ 「すぐに医務室に!!」
アーモンド 「メイちゃん!」

メイを抱えて全員下手にハケる。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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