△ 「スパイシー・エージェンツ」シーン23


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全体明かり。上手側に瀬名、スカイ、トカゲ、納谷、松木、早乙女がいる。

瀬名 「(通信)瀬名班です。新宿御苑地下施設入口まで来たんですが、公安専用の承認番号が変更されていて中に入れません。」写真
トカゲ 「俺のも古すぎる。」
松木 「カイトの能力はどうよ?」
納谷 「セキュリティーが厳重過ぎて時間がかかります。」
早乙女 「どのくらい?」
納谷 「5〜6時間。」
トカゲ 「タコ!」
スカイ 「公安の誰かが来るまで待つしかない。」

トカゲ、入口の扉をおもいっきり叩く。

トカゲ 「てりゃあ!」

びくともしない。ものすごく痛そうに

トカゲ 「いっ…たくねええええ!!」
スカイ 「いいね。驚異的な負けず嫌いだ。」

下手から金沢、コト、カーコ、服部が出て来る。

カーコ 「いた!」
早乙女 「良かった無事で〜。」

下手から、上底、ミー、スマート、サンダー、ムーン、ローズが出て来る。

上底 「おまた〜!」
カーコ 「あ、スマートさんたちも!」
瀬名 「え?ローズ主任もいる。」
スカイ 「とにかくこれでここを開けてもらえる。」
納谷 「ま、待って下さい。なにか様子が…」
上底 「ダメだ。スマートたち公安の連中は使えないよ。」
瀬名 「どうしたんですか?」。」
ミー 「シャドーたちにやられて意識がはっきりしないの。」
スカイ 「マイガッ。」
松木 「あ、それ俺の…」

トカゲ、スマートの肩を掴み

トカゲ 「おい!しっかりしろ!」
瀬名 「待って!あまり乱暴にしない方が…」

スマート、意識が戻る

スマート 「ううう…あれ?」
トカゲ 「お、意識がハッキリしたぞ!」
瀬名 「スマートさん!大丈夫ですか?」
スマート 「おじさんたちだれ?」
瀬名 「え?」
スマート 「ママはどこ?」
瀬名 「スマートさん?」写真

ムーン、サンダー、ローズも意識が戻る。みんな子供の様な振る舞い。

ムーン 「暗いの怖いよ〜。」
サンダー 「わあ〜!何ここすげ〜!」
ローズ 「うええ〜おうちに帰りたいよ〜。」
カーコ 「なにこれ?」
スカイ 「子供にされてる!」
瀬名 「え?」
スカイ 「フロリダでも同じ状況を見た。上官たちがみんな子供にされていた!」
ミー 「子供?」
スマート 「ママ〜!」
ムーン 「暗いの怖いよ〜。」
サンダー 「おじちゃんなんか食べ物ちょうだい。」
松木 「うわ、お爺ちゃんにおじちゃんって言われた。」
ローズ 「お母ちゃ〜ん!」
トカゲ 「めんどくせ〜なこりゃ。」
瀬名 「どうします?すぐに追手が来ますよ。」
スカイ 「どこか近くに逃げ込めるところはないか?」
カーコ 「あ、そうだ!確かコトってこの辺に住んでたんじゃなかった?」
コト 「うん。すぐそこ。」
松木 「いくらなんでも女の子の部屋にこの人数は無理でしょ。」
カーコ 「でっかい屋敷だって言ってたよね。」
ミー 「私も前に聞いた事ある!」
コト 「うん。でかいよ。」
上底 「もしかしてそこ、結界で囲まれてたりする?」
コト 「もちろん。」
納谷 「な、なんですか結界って?」
上底 「説明は後だ、コト!案内してくれ!」
コト 「は〜い。」
瀬名 「スマートさんたちはどうします?」
金沢 「私にやらせてください。」

金沢、スマートたちの肩をたたく。

金沢 「は〜いみんな〜!集まって〜!誰が一番かな〜?10,9,8…」写真

スマート、サンダー、ムーン、ローズの4人組、我先にと金沢に走り寄る。

サンダー 「いっちば〜ん!」
スマート 「え〜、僕の方がはやかったよぉ!」
金沢 「みんな早かったね〜!」
早乙女 「凄い…」
金沢 「全員同じ保育園の園児だという記憶を入れました。」
瀬名 「お見事!」
上底 「行くぞ!」
コト 「皆さんこっちで〜す!」

みんなコトについて行く。

金沢 「お散歩に行きたい人〜!」
4人組 「は〜い!」
金沢 「じゃ先生についてきてね〜。」
4人組 「は〜い!」

全員上手にハケる。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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