「スパイシー・エージェンツ」シーン９ 「スパイシー・エージェンツ」シーン９トップページ > ページシアター > スパイシー・エージェンツ > シーン９ 【公演データ】
下手サスに瀬名が浮かぶ。
瀬名 「いよいよ新人たちの超能力が解禁！中々いいデータが取れそうです！」
上手と中央明かり。中央から松木が紙切れを持って出て来る。
瀬名 「マイトの能力は視覚操作。見ているものを別なものに思わせる事ができる。」
松木が紙切れを床において隠れる。納谷が通りかかり松木が手かざし。納谷、紙を見つけ。
納谷 「お？…おおおお！一万円札！！よっしゃラッキー！！」
松木、もう一度手かざし。
納谷 「あ、あれ？紙切れになってる…」
納谷、松木に気づく。松木が「知りません」といったポーズ。しかし納谷は松木の仕業と確信。二人サイレントで口喧嘩。
瀬名 「カイトの能力は電子操作。電子機器を自由に操れる。」
松木のスマホにＬＩＮＥ着信音、キンコーン。
松木 「ワーオ！愛しのラブリー、ミクリちゃんからだぜ！え〜なになに〜「死ね」だってもお〜ミクリちゃんたら〜……え？」
ライン着信音が連続する。
松木 「「死ね」「死ね」「死ね」「死ね」「死ね」「死ね」「死ね」「死ね」うわ〜あああああ！！」
松木、納谷の仕業と気づく。納谷が「知りません」といったポーズ。二人サイレントで口喧嘩上手から早乙女が出て来る。
瀬名 「チーズの能力は念動力。ある程度の質量の物体を自由に動かせる。」
納谷 「君の方が悪質だ！」
松木 「お前の方が悪質だ！」
早乙女が両手を動かすと、二人とも妙なポーズをしだす。
納谷 「いいや君の方だ！」
松木 「いいやお前だ！」
納谷・松木 「ん？」
二人、次々に妙なポーズをしながら
納谷 「な、なんだこれ？！」
松木 「体が勝手にアウトオブコントロール！」
そして妙な決めポーズ。早乙女拍手しながら
早乙女 「キャ〜ッ！二人ともダッサダサ〜！！」
納谷・松木 「貴様かあああ！」
三人サイレントでもめだす。そこに金沢が入って来て一人一人に触れていく。みんな動きが止まる。
瀬名 「トマトの能力は記憶操作。触れた相手の記憶を一時的に変える事ができる。」
金沢 「ハイジ〜〜！」
早乙女 「ぺーター！」
金沢 「お帰りハイジ！」
早乙女 「あたし…あたし戻って来たのね！アルムの村へ！」
松木 「お帰りハイジ。」
早乙女 「おじいさん！」
納谷 「お帰りハイジ。」
早乙女 「トライさん！わ〜っ、すてき〜っ！踊りましょ〜！」
みんな手をつなぎ輪になり、リズムに合わせて回り出す。
早乙女 「たのし〜！」
金沢 「たのしいね〜！」
納谷 「勉強もがんばりましょうね。」
早乙女 「は〜い！」
ミーが出て来る。
瀬名 「はいそこまで。」
瀬名がパチンと手をたたくとみんな正気に返る。
松木 「なにこれ？超怖え〜！」
早乙女 「超楽し〜！」
納谷 「僕だけ仲間はずれだった感じが…」
金沢 「すみません。」
ミー 「トマトちゃんすごいよこの能力！最強じゃない？」
金沢 「ありがとう。あれ？でもミートちゃんの能力は？」
瀬名 「みんな気づいてない？」
松木 「え？」
瀬名 「この場所。」
納谷 「場所？」
金沢 「あ、さっきの場所と違う！」
松木 「え？！」
瀬名 「そう、さっきまでは第２トレーニングルーム。ここは第１トレーニングルーム。」
納谷 「テレポーテーション？！」
瀬名 「それだけじゃない。ミートは多重能力者だ。様々な能力が使える。しかも、その数はどんどん増えている。」
金沢 「ミートちゃん凄い！！」
瀬名 「しかし、大きな欠点がある。みんなの能力と違って安定してないんだ。つまり、広くて浅い。」
ミー 「しょぼん…」
瀬名 「大丈夫。君たちの能力をうまく組み合わせれば、きっと壮大な力になるはずだ。」
納谷 「チームワークですね。」
瀬名 「もちろん一人一人のスキルもまだまだ上げてもらいますよ。そのために特別講師をお呼びしました。」
ミー 「特別講師？」
瀬名 「羽阿弥教官、お願いいたします！」
そこに、カーコが登場。
ミー 「カーコ！」
瀬名 「彼女には剣術をレクチャーして頂きます。」
カーコ 「宜しく。」
みんな 「宜しくお願いします。」
金沢 「お知り合い？」
ミー 「親友です。」
カーコ 「角田さんと上底さんに頼まれてね。」
ミー 「そういえば上底先生は？」
瀬名 「所用で明日まで休暇とってるよ。」
カーコ 「どんな所用だか。」
瀬名 「これからは実弾の使用もあるので十分気をつけてくれ。それと上底さんからの命令で、返事をシクヨロに統一します。シクヨロ！」
みんな 「シクヨロ！」
中央サスにミーが入る。他は各ポジションへ。
（作：松本じんや／写真：はらでぃ）
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