△ 「ガールズ・イン・ザ・クライシス」シーン37


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カーコ 「やった…」写真
全員 「やったあ!!」

全員喜びに沸く。気絶していたタウロスとメアも目を覚ます。まほろば電話をかける。校長が倒れかかる。

角田 「校長!」
「お父さん!」
校長 「みんなありがとう。」
「今治療するね。」
校長 「愛、すまなかった…私は…私は…」
「関係ないよ。お父さんはお父さんじゃない。」
まほろば 「神様に連絡しました。戒厳令は解除。霊界の門が開きます。」
ささがに 「一人も悪霊にならずに済んだのね!」
「これで卒論が書ける!!(近くの人と握手しまくり)ありがとう!ありがとう!」
ミー 「これでクリスマス会もできる!」

女子たち大喜び。

上底 「マイ!講堂を元の世界にテレポートさせるぞ!」
マイ 「はい!」
タウロス 「待て!」
客間 「なに?」
氷室 「アモンはまだ生きてるよ。」
全員 「え?」
タウロス 「こいつは不死身に近い。このまま戻ったら、お前らの世界でまた復活しちまう。」
瀬名 「今、外に放り出せば?次元の狭間なんだろ、ここ?」
氷室 「そこで復活して、魔界に戻っちゃうよ。」
ミー 「じゃ、どうすれば…」
「方法ならある。」
マイ 「え?」
「私の作った宇宙に連れて行く。」
校長 「愛?」
「私が次元に穴を開け、そこにアモンを閉じ込める。」
校長 「無理だ!生身の人間は次元の狭間に出られない!」
「魂なら出られる。」
ミー 「愛ちゃん…まさか…」
校長 「駄目だ愛!」
「お父さん。私はあの時死んだの。ここまで生きられたのはロスタイムみたいなもの。」
校長 「愛!」
「ペリルも同じ考え。これが最善策。ロスタイムで世界を救えるなんてラッキーじゃない。」
マイ 「何がラッキーよ!クリスマス会はどうするのよ!」
ユウ 「そうよ、愛が提案したんじゃない!」
ユア 「まだ愛ちゃんの力さ必要だ!」
カーコ 「愛がいなきゃ駄目よ!」
コト 「一緒にやりたいよ!」
「魂は死なないよ。きっと戻って来る。」
ミー 「そんなの…そんなのいやだよ!」
「みんなごめんね。でももう行かなくちゃ。早くしないとアモンが目を覚ましちゃう。」
校長 「愛…」

タウロス、メア、アモンを抱え起こし

タウロス 「俺たちもお供するぜ。どうせどこにも行く所がねえからな。」
メア 「新しい宇宙。楽しみ〜!」
「ありがとう。それじゃ…みんな、クリスマス会、絶対成功させてね。」
全員 「愛!」写真
「スマイル、スマイル。行こう、ペリル…」

閃光と風の音。タウロスとメアとアモンは消えている。愛は魂が抜けて倒れ込み皆に支えられる。女子たち、口々に愛の名前を叫ぶ。
校長ひざまづく。

校長 「愛…」
上底 「マイ、テレポーテーションだ。」
マイ 「…」
上底 「しっかりしろ!みんなを連れて帰るんだ!」
マイ 「はい!!」
上底 「行くぞ!」
上底・マイ 「はっ!」

ドーンと言う音と共に暗転。風の音、ゆっくり消えて行く。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

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