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カーコ 「やった…」
全員 「やったあ!!」
全員喜びに沸く。気絶していたタウロスとメアも目を覚ます。まほろば電話をかける。校長が倒れかかる。
角田 「校長!」
愛 「お父さん!」
校長 「みんなありがとう。」
愛 「今治療するね。」
校長 「愛、すまなかった…私は…私は…」
愛 「関係ないよ。お父さんはお父さんじゃない。」
まほろば 「神様に連絡しました。戒厳令は解除。霊界の門が開きます。」
ささがに 「一人も悪霊にならずに済んだのね!」
柊 「これで卒論が書ける!!(近くの人と握手しまくり)ありがとう!ありがとう!」
ミー 「これでクリスマス会もできる!」
女子たち大喜び。
上底 「マイ!講堂を元の世界にテレポートさせるぞ!」
マイ 「はい!」
タウロス 「待て!」
客間 「なに?」
氷室 「アモンはまだ生きてるよ。」
全員 「え?」
タウロス 「こいつは不死身に近い。このまま戻ったら、お前らの世界でまた復活しちまう。」
瀬名 「今、外に放り出せば?次元の狭間なんだろ、ここ?」
氷室 「そこで復活して、魔界に戻っちゃうよ。」
ミー 「じゃ、どうすれば…」
愛 「方法ならある。」
マイ 「え?」
愛 「私の作った宇宙に連れて行く。」
校長 「愛?」
愛 「私が次元に穴を開け、そこにアモンを閉じ込める。」
校長 「無理だ!生身の人間は次元の狭間に出られない!」
愛 「魂なら出られる。」
ミー 「愛ちゃん…まさか…」
校長 「駄目だ愛!」
愛 「お父さん。私はあの時死んだの。ここまで生きられたのはロスタイムみたいなもの。」
校長 「愛!」
愛 「ペリルも同じ考え。これが最善策。ロスタイムで世界を救えるなんてラッキーじゃない。」
マイ 「何がラッキーよ!クリスマス会はどうするのよ!」
ユウ 「そうよ、愛が提案したんじゃない!」
ユア 「まだ愛ちゃんの力さ必要だ!」
カーコ 「愛がいなきゃ駄目よ!」
コト 「一緒にやりたいよ!」
愛 「魂は死なないよ。きっと戻って来る。」
ミー 「そんなの…そんなのいやだよ!」
愛 「みんなごめんね。でももう行かなくちゃ。早くしないとアモンが目を覚ましちゃう。」
校長 「愛…」
タウロス、メア、アモンを抱え起こし
タウロス 「俺たちもお供するぜ。どうせどこにも行く所がねえからな。」
メア 「新しい宇宙。楽しみ〜!」
愛 「ありがとう。それじゃ…みんな、クリスマス会、絶対成功させてね。」
全員 「愛!」
愛 「スマイル、スマイル。行こう、ペリル…」
閃光と風の音。タウロスとメアとアモンは消えている。愛は魂が抜けて倒れ込み皆に支えられる。女子たち、口々に愛の名前を叫ぶ。
校長ひざまづく。
校長 「愛…」
上底 「マイ、テレポーテーションだ。」
マイ 「…」
上底 「しっかりしろ!みんなを連れて帰るんだ!」
マイ 「はい!!」
上底 「行くぞ!」
上底・マイ 「はっ!」
ドーンと言う音と共に暗転。風の音、ゆっくり消えて行く。
(作:松本じんや/写真:はらでぃ)
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