△ 「ほぐす!」エピローグ


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明かりが落ち、上手前明かりに。浜崎、カードの様な物を持って出て来る。

浜崎 「怪盗ベリーから?「諸君。私が偽物を奪いに来るとでも思ったか?残念だったな。ははははは。」くっそお!やはり情報漏れか…。怪盗ベリーめえ!!!」

上手前の明かりが消え、下手前の明かりに。花村と市後が立っている。

花村 「なぜ自首を?」
市後 「…」写真
花村 「罪が軽くなると思ったからか?」
市後 「…いえ。」
花村 「じゃあ…」
市後 「ほぐされたんです。」
花村 「ほぐされた?」
市後 「はい。」
花村 「…ま、とにかく、きちんと罪は償う事だ。どんな理由であれ、殺人未遂は重罪だ。」
市後 「はい…え?…今なんて?」
花村 「え?だから、殺人未遂は重罪だって…」
市後 「殺人未遂?って…どう言う事ですか?!」
花村 「どう言う事って、人を殺しかけたんだから殺人未遂だろ。」
市後 「殺し…かけた?」
花村 「おいおい、今更やってないとか言うんじゃ…」
市後 「やりました!でも私確かに…確かにこの手で…どうして…(ハッと悟り)まさか…原さん?…」

下手前の明かりが消え、原に明かり。原、ため息

「…まだ1時間経ってないみたいですね。ならギリギリ大丈夫かな?…さて、久々に使うとしますか…神の手。」

原、両手を死体の胸に近づけて気合いを入れる。同時に軽快な音楽。ゆっくり暗転。

(作:松本じんや/写真:関口空子)

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