「悩める王子の惑星」エピローグ 「悩める王子の惑星」エピローグトップページ > ページシアター > 悩める王子の惑星 > エピローグ 【公演データ】
明転すると、ジャスミンのエッグ内部。ライムとジャスミンは無表情。
アーモンド 「ライムさん。信じて下さいよ。僕たち本当にミスターＰとは無関係なんですよ。」
ライム、ジャスミン表情を変えない。
アーモンド 「ねえ、ジャスミンさんも何か言って下さいよ！…もー！二人とも！！」
ライムが吹き出す。
ライム 「ぷっ…」
つられてジャスミンが吹き出す。
ジャスミン 「ぷっ…」
２人、堰を切ったように大笑い。
アーモンド 「え？何？何これ？どうしたんですか２人とも！」
ジャスミン 「いやいや、やっぱり流石だわあんた！」
ライム 「とんでもないですー、結構疲れましたー。」
アーモンド 「え？」
ジャスミン 「ごめんねアーモンド。あなたは会った事無かったけど、こいつ、うちの探偵団の仲間なの。」
アーモンド 「えええ？！僕以外に仲間がいたんですか？！つか、銀河連合の調査官ってのは？」
ライム 「所属してるのはホント。でもスパイなの。色々情報入るからねー。」
ジャスミン 「今回は探偵って立場じゃ動きにくい状況だったから彼女を呼んだの。」
アーモンド 「いつの間に…」
ジャスミン 「エッグに最初に入った時こっそり。呼んで正解だったわ。」
ライム 「指示通り、ライバルキャラでね。」
ジャスミン 「でもね、会った事は無くてもアーモンドも良く知ってるよ。」
アーモンド 「何それ？」
ライム 「知ってるはずですよ、アーモンドきゅーん！」
アーモンド 「きゅーんてまさか？！」
ライム 「はーい、ミントでーす！」
アーモンド 「うそ？！だってミントはバイオコンピューターじゃ…」
ライム 「ホントは生身の人間でした。黙っててごめんねアーモンドきゅーん！」
アーモンド 「ああ…なんだか誰も信じられなくなって来た…ぷー。」
ライム 「まあまあ…」
ライムのモバイルが鳴る。
ライム 「おっと、最新情報。…なに？大変ですジャスミンしゃん！」
ジャスミン 「なに？」
ライム 「ミスターＰが脱走しました！」
アーモンド 「うそお？！」
ジャスミン 「よしきた！名誉挽回のチャーンス！」
ライム 「腕がなるー！」
アーモンド 「僕だって！」
ジャスミン 「飛ばすわよ！みんなつかまって！」
ライム・アーモンド 「おお！」
サスが入りストップモーションでアーモンドだけ動く。
アーモンド 「ってな感じで僕らの冒険はまだまだ続きます。またお会いしましょう！宇宙のどこかで！」
暗転。
おしまい。
（作：松本じんや／写真：関口空子）