「悩める王子の惑星」シーン３３ 「悩める王子の惑星」シーン３３トップページ > ページシアター > 悩める王子の惑星 > シーン３３ 【公演データ】
町の中心。コルセア、ベル出て来る。
コルセア 「確かにディア○スティーニのカプセルだ。」
ベル 「でしょ。」
ミル、メリールー出て来る。
ミル 「お父ちゃん！離れて！」
コルセア 「お前達。」
メリールー 「そのカプセル、新手の攻撃かもって！」
コルセア 「何？」
グラマン、シュミット出て来る。
グラマン 「爆発物の可能性もある！下がって下がって！」
アーモンド、ジャスミン出て来る。
シュミット 「ジャスミンさん、まだ安静にしてて下さい。」
アーモンド 「何か聞こえるよ。」
全員 「え？」
カプセルの中から声が聞こえる。
ライム 「うりああ！くっそ、あかねえ！」
コルセア 「声だ！誰か入ってるぞ！」
グラマン 「特攻兵か？」
飛行隊全員、ダグラスも出て来る。
クレセント 「メリールー、下がって。」
メリールー 「セレックさん。」
コルセア 「セレック？」
コルセア、シュミット、２人の様子に気付き、目を合わせる。
ダグラス 「どうだ？」
グラマン 「中から人の声が。」
カプセルからガンガン音がする。
ライム 「うりゃあ！うりゃあ！」
クレセント 「出て来るぞ！」
ライム 「どりゃあああ！」
ドーンというドアを破壊する音と共にライムが飛び出して来る。両手に銃を持ち、特殊部隊の様な装備だが、服はボロボロ、傷もあちこちにある。
ライム・クレセント 「動くな！ 武器を捨てて手を頭の上に置け！」
間。
ランセント 「兄さん、この人状況わかってない。」
ジャスミン 「やばっ！」
ジャスミン、アーモンドの影に隠れる。
アーモンド 「ん？どうしたのジャスミン？」
ジャスミン 「しーっ！」
ライム 「神妙にしやがれえ！」
カーティス 「こっちの台詞だバカやろう！」
ニルス 「どうみてもそっちが不利でしょ！」
ライム 「ん？」
ライム、周りを見渡す。
ライム 「一理ある。」
ランセント 「兄さん、この人負けず嫌いだ。」
クレセント 「ジモラスの者か？」
ライム 「ジモラスだ？てめえらどこに目ー付けてやがる！」
全員自分の目を指差し。
全員 「ここに。」
ライム 「この胸に光るバッジが目に入らねえか！」
全員 「入らない。」
ライム 「なにい？！このバッジが…」
ライム、バッジを見せようとするがない。
ライム 「ないね。」
クレセント 「何者だ。」
コルセア 「まさか！…今週のパーツ？！」
全員 「ないない。」
ライム 「銀河連合調査官のライム・ホーネットだ！」
クレセント 「調査官？！」
グラマン 「あなたもですか？」
ライム 「なんだお前？」
グラマン 「調査官のグラマン・ハマサキです！」
ライム 「グラマン？って、３年前に行方不明になったあの？」
グラマン 「はい。」
ライム 「生きてたのか。」
グラマン 「命からがら。相棒と。今はここの警察の捜査官に。」
ライム 「ミイラ取りがミイラか？」
グラマン 「この国はクーデターなど目論んではいません。」
ライム 「ま、我々も頭からこの国を疑ってはいないが。」
ライム、銃を下げる。
クレセント 「みんな銃を下げろ。失礼しました。この国の王子、クレセント・マクドネルです。」
ライム 「噂のダメダメ王子か。」
ランセント 「なんだと！」
ダグラスが、制止して間に入る。
ダグラス 「副外務大臣のダグラス・ネモトです。」
ライム 「こちらからの通信は届いているのか？」
ダグラス 「途中までは。今回の調査団は大勢だと聞いていますが。」
ライム 「ああ、しかし亜空間ドライブウェイのサービスエリアで宇宙船が襲われて足止めくらってる。」
グラマン 「また妨害か…」
ライム 「取りあえず私だけこっちに向かわされた。」
カーティス 「物品配送ラインで来るとは無茶苦茶だな。」
ニルス 「普通、生き物は入れませんから。」
ダグラス 「また我々が妨害した事にされてるんですか？」
ライム 「いや、今回は、我々を襲った奴を確保できた。ミスターＰっやつだ。」
アーモンド 「ミスターＰ？！」
ライム、アーモンドとジャスミンに気付く。
ライム 「あ？お前…」
ライム、ジャスミンの前に行く。
ライム 「驚いたな。こんな所に居やがったかジャスミン。」
ジャスミン 「相変わらず仕事熱心ね。ライム。」
アーモンド 「お知り合い？」
ジャスミン 「天敵よ。」
アーモンド 「え？」
ライム 「こいつは？」
アーモンド 「僕は助手のアーモンド。」
ライム 「共犯者か。」
ジャスミン 「は？」
ライム 「今回、あんたにらにはミスターＰとの共謀の疑いがかかっている。」
ジャスミン 「何ですって？」
ライム 「こっちの件が終わったら連行する。覚悟しときな。」
アーモンド 「感じ悪っ！」
ライム 「状況を教えてくれ。」
ダグラス 「では城の方に。」
シュミット 「まず治療した方がいいわ」
ライム 「かすり傷だ。」
シュミット 「着替えも貸しますよ。」
ライム自分の服を見て、ダグラスに。
ライム 「病院で話そう。」
暗転。
（作：松本じんや／写真：関口空子・はらでぃ）