△ 「心海のサブマリナー」シーン2


トップページ > ページシアター > 心海のサブマリナー > シーン2 【公演データ

<前一覧次>

まほろば 「振り込め詐欺とは感心しませんねぇ。さてこの青年。もうすぐ死の危険にさらされる事になります。しかし、実は彼の魂の中で、別の魂達がその死を阻止しようと闘っているのです。こんな人達が。」写真

光彦、動き出し、入れ違いで潜水艦艦長、根本が現れる。ファイルを持って読んでいる。傍らには
副長の石川もいる。まほろばの後ろには白いカンフー服の男、ささがにが現れる。

根本 「『神光彦。21歳。』経歴は…ほうほう。わかりました。お引き受け致します。」
まほろば 「最近、トップクラスの艦が立て続けに原因不明の事故に遭っています。ご存知ですよね?」
根本 「もちろん。」
石川 「また、魔界の仕業ですか?」
まほろば 「調査中ですが、おそらくは。お任せしても?」
根本 「うちには最高のクルーが揃ってますから。ね。」
石川 「はい。」
まほろば 「それではこの任務はチームバッカスの担当と言う事で…」

別の艦の艦長、山野が現れる。

山野 「ちょっと待った!」
石川 「山野…」
山野 「その任務は、うちらチームポセイドンが引き受けます。うちの方が優秀ですよ。このチームバカとカスより。」
石川 「バッカスだ。」
山野 「バカとカスの方がお似合いだ。」
ささがに 「山野、憎まれ口、マイナス50ポイント〜。」
山野 「チッ…」
ささがに 「チッつった。マイナス30ポイント〜。」
まほろば 「どうします?」
根本 「お譲りします。」
石川 「艦長!」
山野 「お、素直じゃねぇか。それとも、原因不明の事故ってのに怖じ気づいたか?」
まほろば 「よろしいんですね。」
根本 「はい。」写真
山野 「よこせ。」

山野、根本からファイルを奪い、敬礼して去る。根本、石川、まほろばに敬礼して去りながら。

石川 「いいんですか?」
根本 「奴も必死ですよ。ポイントギリギリの隊員、結構抱えてるみたいだし。」
石川 「うちもです。」
根本 「まあまあ。」
まほろば 「そ、これもあの世での仕事の一つです。さて、どうなることやら。では先程の続きを。」

まほろば、去る。

(作:松本じんや/写真:はらでぃ)

<前一覧次>


トップページ > ページシアター > 心海のサブマリナー > シーン2 【公演データ