△ 「あげぞこ先生」シーン39


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明転すると、みんなが上底を囲んで上底先生を呼んでいる。

上底 「ううっ…」写真
服部 「気がついたぞ!」
上底 「いててて…みんなは…どうなった?」
服部 「全員無事だ。」
福来 「艦隊も撤退しましたよ。」
上底 「やった!状況終了!」
服部 「あんた、エージェントかなんか知らないが、無茶が過ぎるだろ!!」
上底 「お!熱いね服部ちゃん!いいじゃないの、無事だったんだからぁ。あ、でも最後の一発を反らせたのは俺の力じゃないよ。みんなの力だ。」
直也 「でも、校舎に当っちゃって。」
宇崎 「しばらく授業は無理でしょうか?」
副校長 「そんな事ありませんよ。」
校長 「ええ、先生と生徒がいれば、授業はどこでもできます。」
宇崎 「はい!」

気を失っていた瀬名、畑、内田、花村を安部、高見沢が連れて来る。

副校長 「みなさん、意識が戻られましたね。」
「悔しい。クライマックス見逃した。」
福来 「僕の頭に録画してあります。」
「お!グッジョブ!」

御厨、瀬名に近づいて行き

御厨 「ちょっと聞きたい事があるんだが…」
浜崎 「御厨さん、彼女もう耳が…」
御厨 「あ、そうだったな。」
宇崎 「御厨さんのテレパシーで聞けばどうでしょう?」
御厨 「おお、そうだな。」

御厨、瀬名にテレパシーで、何かを伝え、瀬名も何かを答える。

御厨 「よっし!そうか、能力消された時にもう戻ってたのか!」
浜崎 「もしやカレーの件?」写真
御厨 「(咳払い)服部、頼みがある。こいつに俺のテレパシーを返してやってくれないか?」
服部 「え?」
福来 「ああ、そうすれば、我々との意思疎通はできますね!」

瀬名、首を横に振る。

御厨 「え?いらない?…しばらくこの病気と向き合いたい…」
宇崎 「瀬名先生…」

瀬名、服部の前に行き、口を開く。

瀬名 「…あいあおー…」
服部 「え?」
瀬名 「…えんえー…あいあおー…」

全員が瀬名の言葉を理解する。

服部 「…ああ!」

服部うなずき、微笑む。和やかな空気の中ゆっくり暗転。

(作:松本仁也/写真:はらでぃ)

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