△ 「あげぞこ先生」シーン34


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字幕「午前8時 西校舎図書室」
霧原、瀬名、内田、校長。出て来る。

瀬名 「自衛艦隊から通信が入ります。」
霧原 「内田先生。警察の回線を。」写真

内田、インカムを霧原に渡す。艦隊から通信が入る

(通信士) 「夜頭警察署、応答して下さい、夜頭警察署、」

霧原、喋るが御厨の声

(御厨) 「こちら夜頭警察署、どうぞ。」
(通信士) 「警察署とつながりました。」
(高村) 「夜頭警察署ですか?」
(御厨) 「こちら公安八課の御厨です。」
(高村) 「こちら護衛艦きりしま、艦長の高村です。状況を教えて下さい。」
(御厨) 「ケガ人はいますが全員無事です。通信回線は復帰しましたが、警察署とヘリ3機が能力者達に破壊されました。現在、能力者達は警察関係者3人を人質に取り、全員学校校舎、及び体育館にろう城中。」
(高村) 「政府の命により、島の能力者全員を「サイキックテロ集団」として殲滅することになりました。警察関係者の避難が済み次第、島の艦砲射撃及びミサイル攻撃を開始します。避難は可能ですか?」
(御厨) 「期限は?」
(高村) 「今から5時間後です。砲撃開始はイチサンマルマル。」
(御厨) 「イチサンマルマル了解。」

通信が切れる。霧原、内田にインカムを返す。

霧原 「午後一時に砲撃開始。皆さんの腕の見せ所です。」
校長 「何をさせる気ですか?」
霧原 「内田先生。奴らが撃って来たら。弾を奴らの船の中にテレポートさせて下さい。」
内田 「しかし、そんな事をしたら…」
霧原 「奴らに知ってもらうんです。我々に何をしても無駄だと。」
内田 「人が…死んでしまう…」
霧原 「やむを得ない犠牲です。最初に砲撃して来るのは汎用護衛艦の「むらさめ」です。こいつだけ沈めれば砲撃は止むはずです。」
校長 「無茶です。内田先生の体が持ちません…」
霧原 「大丈夫、私も力を貸します。それでも砲撃を続けようとしたら。」

瀬名の前に行き。

霧原 「瀬名先生。あなたの力で、他の船を潰しちゃって下さい。クシャクシャって。いろはすみたいにね。」
瀬名 「…そんな事…」
霧原 「できますよ。あなたには力があるんです。ほら、あの時、教室を破壊したように。」
校長 「え?」
瀬名 「…私?…あれは…私が?」
校長 「霧原さん。やはりあの事件もあなたが…」
霧原 「やらなければ我々島の住人はみんな死んでしまいます。頼りにしてますよ。瀬名先生。」

瀬名にサス。

瀬名 「あれは…私の力?…出して!ここから出して!…助けて…服部先生…」

見せ暗転。全員ハケる。

(作:松本仁也/写真:はらでぃ)

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