△ 「あげぞこ先生」シーン16


トップページ > ページシアター > あげぞこ先生 > シーン16 【公演データ

<前一覧次>

見せ暗転が明けると中心に宇崎淳子(うざきじゅんこ)が。周りに職員が立っている。

宇崎 「今日から一ヶ月間お世話になります。教育実習生の宇崎淳子です。未熟者ですが精一杯頑張りますので、ご指導宜しくお願い致します。」写真

職員拍手

副校長 「何か他にありますか?」
「今夜、宇崎さんの歓迎会やりま〜す。以下昨日と同文。」
直也 「連日だね。」
福来 「まいるね。」
「胃腸が?」
福来・直也 「財布が。」
副校長 「で、上底先生達はまだ?」

上底、服部到着。

服部 「遅れて申し訳ありません。」
副校長 「担任副担任が揃って遅刻とは感心できませんね。しかも今日から教育実習生が来ていると言うのに。」
上底 「面目ねえ…」
宇崎 「服部先生!お久しぶりです!」
服部 「お、おお。」
宇崎 「宇崎です!覚えてます?」
服部 「宇崎淳子。覚えてるよ。」
上底 「なに?教え子なの?」
宇崎 「あの…」
服部 「打ち合わせなら準備室で。上底先生も。」写真
宇崎 「あ、あの…」

服部、去る。

上底 「担任の上底です!」
宇崎 「あ、今日からお世話になる宇崎淳子です。宜しくお願いします。」
上底 「じゃ、うさぎちゃんね。」
宇崎 「ぴょん子。」
上底 「え?」
宇崎 「服部先生は必ずそう呼んでくれたのに…」
上底 「あ、そなの?ぴょん子ちゃんね。」
瀬名 「もう昔の服部先生じゃないわよ。」
宇崎 「え?」
瀬名 「私も教え子なの。」
宇崎 「そうなんですか。」
瀬名 「昔はおせっかいな先生だったでしょ?」
宇崎 「はい。でも…私にとっては命の恩人ですから。」
瀬名 「え?」
副校長 「瀬名先生。」
瀬名 「はい。」
副校長 「今日はもう警察の方がお見えです。」
瀬名 「そうですか。」
副校長 「あの御厨さんって方、何だか昨日に増して不機嫌そうでしたよ。」
瀬名 「(ニヤリと笑って)そうでしょうね。」
副校長 「参りマショウ。」

副校長、瀬名、去る。

上底 「参りマショウ。」
宇崎 「はい。」

二人、ハケて見せ暗転。

(作:松本仁也/写真:はらでぃ)

<前一覧次>


トップページ > ページシアター > あげぞこ先生 > シーン16 【公演データ