△ 「あげぞこ先生」シーン13


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字幕「放課後 夜頭総合病院」
明転すると病院の廊下。上下それぞれのハケから、服部と高見沢稲子(たかみざわいねこ)が現れる。

高見沢 「服部先生。」写真
服部 「あ、高見沢さん、どうも。あの、龍之介君の具合は?」
高見沢 「全然大丈夫ですよ。明後日から通わせますんで。」
服部 「そうですかそれは良かった。記憶の方は?」
高見沢 「そっちはまだ…」
服部 「そうですか…あ、あの今日から瀬名先生の代わりにしばらく僕が副担任をする事になりました。」
高見沢 「あ、そうなんですか。それは宜しくお願いします。今から麻美ちゃんの?」
服部 「ええ、あいつも病院嫌いでね。もう、外に連れて行けってうるさくて。」
高見沢 「修学旅行は?」
服部 「車椅子ですが、連れて行こうと思います。でも本人はディズニーランドより行きたい所があるって言って、もう我がままでほんとに。あ、すいません、これからお店ですよね。」
高見沢 「大丈夫ですよ、もう仕込みは終わってるんで。7時からでしたよね。新任の先生の歓迎会ですって?」
服部 「ええ。僕はちょっと遅れて行きます。」
高見沢 「お待ちしてます。じゃ、失礼。」

高見沢ハケる。服部もハケようとするが、どこからか声がする。

「あなたは他にどんな力がほしい?」
服部 「え?」

服部、辺りを見回すが誰もいない。怪訝そうな顔でハケる。見せ暗転。

(作:松本仁也/写真:はらでぃ)

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