△ 「あげぞこ先生」シーン4


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字幕映像が終わり明転すると、学校の校長室。校長の御船七瀬(みふねななせ)と副校長の御船麻里子(みふねまりこ)、養護教諭の瀬名ユリ、
そして御厨と浜崎がいる。

瀬名 「嘘は言っていません。記憶が飛んでいるんです。」写真
御厨 「嘘かどうかなんて我々にはわかりませんよ。あなた方と違って心を読んだりできませんから。」
瀬名 「能力者がみんな心を読めるとでも?この島にだってリーディング能力を持つ人間は極一部しか…」
御厨 「一部でもいるってことが異常なんだ。」
浜崎 「御厨さん。」
副校長 「今のは差別発言ですよ。」
御厨 「こりゃ失礼。しかし現場にいた人間の全員記憶が飛んでるってのは、少なくとも正常な話ではないでしょ?」
瀬名 「いくら異常と言われ様と、事実は事実ですから。」
御厨 「生徒が一人怪我をして入院しているのも事実だ。しかも一番話しを聞きたい担任も意識不明。頼りになるのは一緒に現場にいた副担任のあなただけなんですよ。」
瀬名 「頼りにしてる態度には思えませんけど。」
副校長 「そこまでにしマショウ。申し訳ありませんが朝礼の時間です。」
御厨 「…そうですね、今はご挨拶に寄ったまで。後はじっくり事情聴取で。」

御厨、浜崎、会釈して部屋を出る。瀬名、ため息。

校長 「大丈夫ですか?瀬名先生。」
瀬名 「はい。ありがとうございます。」
副校長 「さ、行きマショウ。」

3人ハケる。照明変わる。

(作:松本仁也/写真:はらでぃ)

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