「ヴァンパイア・ブリード」シーン12 「ヴァンパイア・ブリード」シーン12トップページ > ページシアター > ヴァンパイア・ブリード > シーン12 【公演データ】
字幕『２１時１０分 客間家２００ｍ手前』
明転。太陽寒そうに出て来る。
太陽 「うわぁ…やっぱココア飲んでも寒いなぁ…」
後ろからドック、ドール、フランク登場。太陽を発見し、４人、後ろから太陽に近づく。
太陽 「あぁ〜、ちょっと遅くなっちゃったなぁ。また怒られそ。」
ドック 「こんばんは。」
太陽、振り向く。
太陽 「？？…こんばんは。」
ドック 「太陽君、ですよね？」
太陽 「はい、そうですが。」
ドック 「よかった！探してたんですよぉ！」
太陽 「…あの…どなたですか？」
ドック 「実はあの、私たち…」
ドール 「ひまわりの友達なんです！」
太陽 「え？ひまわりさんの？！」
ヴァンパイア 「はい、そうなんです！」
太陽 「じゃ、もしかしてあなたたちも？！！」
ヴァンパイア 「はい、そうなんです！」
太陽、ポケットから小ビンを出して確かめる様にしてから。
太陽 「妖怪なんですねっ！！」
ドック 「よ、妖怪？」
ダーク 「なんで妖怪？」
ドック 「（小声で）い、いいからさからうな。血の成分が変わる！」
ダーク 「は、はい、妖怪で〜す。」
太陽 「うわぁっ！」
ヴァンパイア達驚く。
太陽 「…今日はなんていい日だろう！！」
ドック 「いいよね！うん、いい日だ！」
ドール 「でね、ちょっと、ボクたちと一緒に来てくれないかなぁ？」
太陽 「え？どこに？」
ドール 「うちに、遊びに。」
太陽 「え〜、でも一度うち帰んなきゃ。」
ドック 「いやいや、でもあれだよ、ひまわりも来るよ。」
太陽 「ひまわりさんも？」
ヴァンパイア 「そうそうそう。」
太陽 「…でもやっぱり一度帰らなきゃ。」
ドック 「いやいやいや、もう来るよひまわり。」
太陽 「え？ほんとに？…でもやっぱり…」
ドック 「（小声で）ひまわりはまだか？」
フランク 「まだ全然。」
太陽 「ああっ！！」
ヴァンパイア達また驚く。
ドック 「…なに？」
太陽 「わかった君たち！」
ダーク 「え？なにが？」
太陽 「いやぁぁ感激だなぁ〜本物に会えるなんて！」
ヴァンパイア達、一瞬目を合わせ
ドック 「そうそう！」
ダーク 「本物本物！」
ドールの前に立ち
太陽 「君、怪物くんでしょ？！」
一同唖然。ドール、怪物くんにピンとこない。
ドール 「か？かい？！」
太陽 「怪物ランドの王子なんでしょ？！」
ドール 「ラ、ランド？ボク、ランドよりシーが好きです。」
太陽 「シー？。」
たまらずドックがドールに耳打ち。
ドール 「…あ、おれ、怪物くんだぞ〜。」
太陽 「やっぱりそうかぁ！」
太陽、ドックに
太陽 「ってことは君は…オオカミ男だね？！」
ドック 「オ…オオ…そ、そうでがんす〜。」
太陽 「やっぱりぃ！」
次はダークに
太陽 「で、君は…ドラキュラーだ！」
ダーク 「ド…いや…吸血鬼は当たってっけど、あれは別人で…。」
ドック 「（小声で）ダーク！ダメ、ダメ！」
ダーク 「え？…いや…そ、そうざます〜。」
太陽 「やっぱり？！やっぱり？！」
最後はフランクに
太陽 「残りは当然…フランケンだ！！」
フランク 「フランケンじゃない！フランクだ！」
ドック 「ばか！何言ってんだ！」
フランク 「だいたいここまでする必要…」
ダーク 「空気読め空気！」
フランク 「………（渋々）フン…ガァ…」
太陽 「すげぇ〜〜！！本物だよ本物！」
ドール 「じゃ、行くぞ！」
ドック 「行くでがんす！」
ダーク 「行くざます！」
フランク 「…フンガァ」
太陽 「やっぱ一度家帰ります。」
ヴァンパイア 「え〜〜〜っ…？」
ひまわり、やっと追いつく。太陽、気がつく。
太陽 「あ！ひまわりさん！！」
ひまわり 「や…やあ。」
太陽 「さっきはごめんね。なんか追い詰めちゃったみたいで。」
ひまわり 「い、いや、別に…こちらこそなんか、ごめんなさい。」
太陽 「でも凄いよねぇやっぱ、まさか怪物くんたちと友達だなんて！」
ひまわり 「怪物くん？」
ひまわり、みんなを見る。みんな苦笑い。
ひまわり 「い、いや、それ程でも。…あ、そうだ、一緒に来てくれない？」
太陽 「え？」
ひまわり 「太陽君が好きそうな話し、いっぱい教えてあげるよ。」
太陽 「ホントに？（ちょっと時間を気にするが）じゃ、ちょっとだけ。」
ひまわり、太陽、ハケる。
ドック 「…俺たち必要だったか？」
ドール 「一応ここでくい止めてたじゃん。」
ドック 「…そうね。」
４人去り、暗転。
（作：松本仁也／写真：はらでぃ）
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