「トワの宇宙」シーン34 「トワの宇宙」シーン34トップページ > ページシアター > トワの宇宙 > シーン34 【公演データ】
アイとジャックステーション内に到着
アイ 「これだわ！プログラムを変えるにはどうすればいい？」
佐倉 「まず、プログラムを開いて、変更ボタンを押して下さい。」
アイ 「押したわ。パスワード入力って出た。」
佐倉 「パスワード？！」
アイ 「２６桁もあるけど。」
佐倉 「大統領？」
大統領 「私は聞いてない。」
キム 「セカイよ！そのパスワード、セカイがグラディウスから盗んでた！」」
大統領 「セカイは？！」
ルナ 「鎮痛剤の副作用で寝ています。」
大統領 「起こせないの？！」
ルナ 「無理です。」
クラウド 「そう言えばあの海賊放送でパスワードって…」
シンプ 「でもちゃんと聞こえなかったから…」
ライアン 「確か…Ｄ、７、Ｇ、Ｅ…」
レパード 「覚えてるの？」
ライアン 「すまん。そこまでしか…」
アイ 「畜生！ここまで来たのに！」
ジャック 「ギターコードだ！」
アイ 「え？」
ジャック 「曲のコードですよ！」
アイ 「何の曲？！」
ジャック 「Ｄ、７、Ｇ、Ｅで始まる曲は…２０万曲以上ある…」
アイ 「何か曲でヒントは？」
大統領 「曲…姉さんと曲…」
トワ 「あ！見上げてごらん夜の星を！」
ジャック 「あってます！入れて見ましょう！」
佐倉 「残り１分切りました！」
ジャック 「Ｄ、７、Ｇ、Ｅ、７、Ａ、Ｍ、Ｃ、Ｃ、Ｄ、７、Ｄ、７、Ｇ、Ｂ、７、Ｅ、Ｍ、Ｅ、７、Ａ、Ｍ、Ｇ、Ｄ、７、Ｇ、２６桁！」
アイ 「開け！…」
沈黙。アラームが鳴る。
アイ 「開いた！」
皆、歓喜に沸く。
ジャック 「やった！」
アイ 「でも、停止ボタンが無い！」
ジャック 「え？！」
アイ 「座標変更ボタンしかありません！」
佐倉 「後４０秒！」
ジャック 「とりあえず押すしか無い！」
アイ 「押しました！うあ、座標指定入力だって！どうする？」
ジャック 「どうするったって…」
佐倉 「３０秒前！」
ジャック 「なんか適当に押して！」
アイ 「適当？！」
ジャック 「いいから！」
アイ 「あ〜っ！もう知らない！」
アイ、適当に打つ。
アイ 「これでどうだ！」
沈黙。アラームが鳴る。
アイ 「『座標変更終了。システム起動。』やった！地球衝突は回避しました！！」
皆、歓喜に沸く。
ルナ 「やりました！これぞまさに、アイは地球を救う！です！」
トワ 「でも、愛ちゃん…」
大統領 「このまま宇宙のどこかに…」
アイ 「トワ、またしばらくお別れね。」
トワ 「愛ちゃん！」
大統領 「愛ねーちゃん！」
アイ 「皆さん、お元気で！」
佐倉 「ガニメデ、ワープします！」
レパード 「全員ガニメデに向け敬礼！」
全員敬礼
アイ 「バイバイ！トワ！」
アイ、ジャック消える。
トワ 「愛ちゃん！愛ちゃん！…愛ちゃん…」
大統領 「…大丈夫。きっと生きてるわ。アイねーちゃんだもん。」
トワ 「…うん…」
佐倉 「地球との送受信、可能になりました！」
リー 「ああああっ！」
ルナ 「何？」
リー 「デイジーから…デイジーからメールが！」
ルナ 「ホントにっ？！」
リー 「『ダーリン、心配かけてごめんね。実は病院に向かう途中、貧血で倒れて別の病院に運ばれたの。お蔭でテロに巻き込まれずにすみました。まさか貧血で命拾いするなんてね！今、私はボストンに移り、手術も受けられる事になりました。返信待ってまぁす！』あぁ…デイジー…」
ルナ 「よかったね。これで、声聞けるね。」
リー 「ああ…」
リー、涙ぐみながら返信メールを書く。
大統領 「さ！みなさん。今度こそ、地球に帰りましょう！」
全員 「ラジャー！」
トワを残して全員ハケる。
（作：松本仁也／写真：はらでぃ）