「背中のイジン」斎藤誠 「背中のイジン」斎藤誠トップページ > 上演記録(リスト・ギャラリー) > 背中のイジン > コメント > 斎藤誠
本番が近づくにつれ、舞台装置や衣装、小道具や器材と荷物が増えるのは、どこの劇団でも同じであろう。小屋に搬入するのは、基本的に車となるが、比較的大きな車やトラックが主流である。
私がコンビニでアルバイトをしていた時、明らかに人数オーバーの車両が買い物にきていた。その車は毎朝５時過ぎにやってくる。ハイエースという車なのだが、乗っているのは皆、海外のオカマサン達。多い時には１５〜６人が一台に乗ってくるのである。到着すると、次から次へとドアから現れる色とりどりのオカマサン。その姿はさながら、ヤッターマンの「今週のびっくりどっきりメカ」のようであった。
さすがにその時間帯は、コンビニ強盗も入ってこれない近寄りがたいものであったに違いない。買い物を終えると「びっくりどっきりメカ」たちは乗ってきたハイエースに収納されさっていく。でっかい車ってすごいね。ハイエースって偉大だね。