トップページ > ページシアター > ブリジニツィー > シーン1 【公演データ】
AM7:00
警視庁内副総監室
スポットライトの中、浜崎が正面を向いて立っている。
浜崎 「極秘任務?副総監、極秘任務と申しますと?え?…ええ、その事件なら先程情報が入りましたが。エイベキスタンの美術品が盗難に遭ったとか。その事件に何故私が?…なんですって?5年前のあの事件の犯人が関わっている?」
新垣 「しかも、手引きしていたのが警察内部の人間らしいんです。」
奥より新垣登場。
浜崎 「新垣君。」
新垣 「お久しぶりです、浜崎さん。」
浜崎 「公安の君まで出て来たって事は、かなり確かな情報らしいな。」
新垣 「ええ。5年前我々をはめた奴が身近にいたって事です。」
浜崎 「なんてことだ。」
新垣 「我々で、八王子署8係に乗り込みます。」
浜崎 「八王子署8係?!あの刑事のゴミ捨て場にか?…ちょっと待てよ。副総監、まさかあいつが…」
新垣 「それを確かめるのも、我々の任務です。」
浜崎 「馬鹿な、あいつはそんな…。」
新垣 「私も信じたくありません。だからこの任務を引き受けたんです。どうしてもあの事件の決着をつけたい。浜崎さんもそうでしょう?」
浜崎 「ああ。」
新垣 「事件の真相を明らかにしましょう。殺された仲間の為にも。(軽くジャンプ)」
浜崎、新垣にうなづき、副総監に敬礼。
浜崎 「捜査一課、浜崎警部補、任務お引き受け致します!」
暗転。
(作:松本仁也/写真:広安正敬)