歯肉の炎症を評価する指数
PMA Index
SchourとMassler (1947)により提唱された指数です。現在、テキストに書かれているものはオリジナルを修正したものになります。歯肉を3つのパートに分けます。
P
乳頭部歯肉(gingival papilla)
M
辺縁歯肉(marginal gingiva)
A
付着歯肉(attached gingiva)
各部位について炎症が存在すれば1点として評価し、合計した数値がPMA Indexの値になります。
Periodontal Index (PI)
Russell (1956)により提唱された指数です。それぞれの歯について以下の評価に従った点数をつけ、平均したものが、その個人のPIになります。
0
正常、変化なし
1
軽度の歯肉炎。炎症は歯の周囲全体に及ばない
2
歯肉炎(仮性ポケットの状態)。歯の周囲全体に及ぶ
4
X線写真で初期の骨吸収がある(X線写真のない場合は4点の評価はない)
6
歯周炎(真性ポケットの状態)。骨吸収は水平性で歯根長の1/2以内。動揺はない
8
咀嚼機能の喪失を伴う高度の破壊。歯の動揺が著明、骨吸収は1/2以上
Gingival Index (GI)
LoeとSilness (1963)により提唱された指数です。それぞれの歯を4面(頬・唇側面、舌・口蓋側面、近心面、遠心面。一般の方は下のコラムも参考にしてください)にわけて、以下の評価に従った点数をつけ、平均したものが、その歯や個人のGIになります。
※Loeの「 o 」は、正しくはウムラウト(oの上に点ふたつ)がつきますが、機種やブラウザにより表示できない場合があるので、本ホームページではLoeのまま、表記します。
0
正常歯肉
1
歯肉に炎症。プローブで触診しても出血しない
2
歯肉に炎症。プローブで触診すると出血する
3
潰瘍形成、自然出血
(1967年にプロービング後の出血に改良されました)
唇側面(=しんそくめん)
: 左右の犬歯(=けんし。糸切り歯)の間で、くちびる側の面。
頬側面(=きょうそくめん) : 犬歯よりも奥歯で、ほっぺた側の面。平たく言えば、唇側面と一緒です。両方合わせて唇頬側(=しんきょうそく)ということもあります。
舌側面(ぜっそくめん) : 下の歯の裏側の面。下側にベロがあるのでこう呼びます。
口蓋側面(=こうがいそくめん) : 上の歯の裏側の面。上の歯の内側にある歯ぐきの硬い部分を口蓋と呼ぶためですが、平たく言えば、舌側面と一緒です。
近心面(=きんしんめん) : 体の真中に近い側の面。
遠心面(=えんしんめん) : 体の真中から遠い側の面。
隣接面(=りんせつめん) : 近心面と遠心面を合わせてこう呼びます。
咬合面(=こうごうめん) : 奥歯で溝があるかみ合わせの面。
最終更新2013.1.2