1日目: 八幡平山頂ハイキング


松尾鉱山跡をすぎると、すぐ八幡平頂上付近です。

八幡平の名前の由来について少々うんちくをご紹介すると、その昔、坂上田村麻呂が蝦夷征伐に出かけた時、追われた蝦夷は今の

青森へ落ち延びました。

追撃した坂上田村麻呂は沼のほとりに8本の幡(はた)を立てて、勝利を神に祈ったのが「八幡平」の由来なのだそうです。

 

八幡平の頂上は、冬になると8〜10mの積雪があるそうで、そのため付近に生えている青森トド松(正式名:オオシラビソ)はせいぜい

2m程度の高さにしか成長できませんし、木のてっぺん(クリスマスツリーの星を飾る部分)は皆、下を向いてしまい、枝もある一定方

向にしか延びていません。

雪が積もる重みで枝は下を向き、地吹雪が吹きさらすので、一定方向にしか枝が伸びないのだそうです。

私達が訪れた時は、非常によい天気だったのにもかかわらず、肌寒さを感じて、ジャケットを羽織った位ですので、真冬には、体の芯

が凍るくらい寒いのでしょうが、体験したことがないのでどれだけ寒いのか想像できませんね。

八幡平の山頂付近は、ちょっとしたハイキングコースになっています。

コースの中で一番短い距離、約2kmほどを散策することにしました。

山頂までの道の途中には大沼、メガネ沼等、沼がたくさんあり写真を撮りつつ、ちょこっと休憩タイム。

鈍った体に急斜面散策は、結構こたえます。(笑)

距離は短かいのですが急斜面が続いたせいで、歩き始めてすぐに羽織っていたジャケットは脱いでしまいました。

心地よい風が汗ばんだ体に吹き付けて、とってもさわやかな気分になり、脳に張り付いていたストレスが、とろけるようでした。

 お饅頭じゃないよ。うめ & しらうめだよ♪

散策途中、前をよろよろ歩く、20代半ばのカップルを追い抜きました。

はっきり言って、このカップル「無謀」です。

彼氏はスニーカーをはいていたのですが、彼女はミュール(オープントウの靴だったので、正確にはミュールじゃなくてサンダル?)で

しかも7cmヒール。

道はコンクリートで舗装されてはいましたが、天然石がコンクリートの歩道に埋込まれていて、デコボコしており足元が悪いのです。

急斜面を登るのには、無理があるよなあ・・・。

ミュールは踵が固定されていないし、ヒールが高いので、ちょっと足を滑らせたら捻挫してしまいます。

捻挫しなくても、きっと山頂をぐるりと回って戻ってくる頃には、彼女の足には水ぶくれが出来ているでしょう。

彼氏も気がついてあげればいいのに・・・。

いや。そもそも山に来る時にミュールを履いてくるとは・・・と思いつつ、追い越しをしました。

皆様、わずかな距離でも山道を歩く場合には、それなりの靴を履いてゆきましょうね。

見ている方がハラハラしちゃいますから。

   

ハラハラしたりしましたが(笑)、山には一足はやく秋がきているようで、リンドウの花があちこちで花をほころばせていて、本当に気持

ちのよい散策でした。 秋の七草のフジバカマなども風にゆれていて、9月の下旬には本格的な「秋」を迎えそうです。

そのせいか風が思ったよりも強く、うめ達と写真を撮る時も一苦労。

風で飛ばされて石ころだらけの急斜面に落ちたら大変なので、撮影には結構神経をつかいました。

だからでしょうか?  「しらうめ」はともかく、「うめ」の顔がみんな怒った顔で写っているのは。(笑)

  

 風が非常に強くて、うめ&しらうめが飛ばされそうでした       うめ、危険な撮影で非常に怒っています(笑)

 本当は、こんなに綺麗な風景をバックにしての撮影でした

八幡平の散策を終える頃には、そろそろ日も傾く時間になっていました。

明日は「白神山地の散策」と「奥入瀬渓流」の見学という、超ハードな予定なのです。

早々に、宿泊先の八幡平温泉郷に出かけました。

 

私達が宿泊した宿には24時間入れる露天風呂があり、夜11時頃、誰もいなくなるのを見計らってお風呂に出かけました。

廻りに光がないでいでしょうか。それとも風が強いせいでしょうか。

露天風呂からは見慣れた星空とは違う、沢山の星が瞬いていました。

こんなに沢山の星を見たのは、オーストラリアの「インディアンパシフィック号」での旅以来です。

お風呂の中から星を見上げて、本当に幸せな気分になりました。

きっと明日もお天気でしょう。


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