ニュージーランドは長い間、人の住まない無人の地でした。 おまけに、四つ足の動物(ほ乳類)やヘビなどの猛獣が生息していなかったため、鳥たちにとっては、まさに楽園状態。 そんな環境のなかで鳥たちは「敵はいないし、食べ物もたくさんあるし、別に空なんか飛べなくったっていいや。」と、
飛ぶのをやめてしまいました。羽が退化してしまったのですね。
キーウィフルーツの名前の由来でもある国鳥キウィ (KIWI) などはその典型で、他にも羽が退化してしまって飛べない鳥がたくさんいます。(タカヘやウェカなど)
1769年イギリス人のキャプテン・クックがニュージーランドを再発見。
新天地を求めて多くの白人たちが移住するようになりました。 やがて、土地の所有権をめぐって白人とマオリ族との武力衝突が深刻化するようになり、1840年2月6日、英王国代表とマオリ族指導者たちとの間にワイタンギ条約が締結されニュージーランドは、イギリスの植民地となります。
しかし、その後も1860〜1872年にかけて三度のマオリ戦争が勃発。 すべての戦いでマオリ族は敗北してしまいます。 これで名実ともにニュージーランドは、イギリスの植民地となるのです。1861年には南島のオタゴ地方で金鉱が発見され、ゴールドラッシュが起こり、一攫千金を夢見る白人が大量に押しかけ、
わずか数万人だった人口が急激に20万人以上に膨れ上がってしまいました。
マオリ族の政治的権利が確立されたのは1880年代の復興運動以後のこと。 1907年にイギリスの自治領となり植民地から脱却し、独立国となったのは1947年のことです。 政治形態はエリザベス英国女王を元首とする立憲君主国で、国王不在時に王権を代行する総督が任命されています。 長くイギリスの植民地であったため「南半球のヨーロッパ」といわれ、英国様式が色濃く残っています。