2025年9月のミステリ 戻る

四つの白日夢 
2024年 篠田節子著 236頁 朝日新聞出版
あらすじ
「屋根裏の散歩者」
「妻をめとらば才たけて」
「多肉」
「遺影」のコロナ禍での四つの出来事
感想
篠田節子さんは「サイトウさんちの核弾頭」(斉藤家の核弾頭)が一番と思ってたんやけど、「屋根裏の散歩者」はとっても面白い。忘れないというか忘れられないwwwインパクト。
結婚2年目の夫婦が移り住んだ田畑が残っている郊外の一軒家「風の家」では、夜な夜な天井から「ずり、ずり」と引きずるような音がする、というホラー。
後の3作品はコロナウィルスという物の怪の瘴気が漂うって感じがしたり、の不思議で、
考えてみれば四つ共「正体がわからないモノ」に翻弄されるというお話
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7人殺される 邪悪催眠師2:七宗罪
2014年 周浩暉著 阿井幸作訳 ハーパーBOOKS 507頁
感想
マンションの一室でお風呂に浸かり事切れている美女が見つかる。風呂の湯は奇妙な装置で亜硫酸になっていた。
で始まる中国の警察小説。
と思っていたら、色々な行動は催眠術にかかってました。の「邪悪催眠師」シリーズ2作目だった。一冊目は未読。
シリーズは3作あり、訳者の人によると本作が一番よくできているらしい。最初は固く感じられる文章には段々慣れた。