2023年8月の映画  戻る
古の王子と3つの花 
2023年 フランス / ベルギー 83分 
監督/脚本 ミッシェル・オスロ
メモ 2023.8.17(木)シネ・リーブル梅田
感想
「ディリリとパリの時間旅行」の監督さんのアニメーション作品
古代エジプト、16世紀中世の仏蘭西、18世紀のトルコの王子様が知恵と勇気で苦難の末美しい姫をゲットする物語 
トルコの姫は待っているだけではなく主体的に行動する。
仏蘭西語の響き♪が美しい絵とあっていた
古代エジプト「ファラオ」は流れるような紙芝居風(ルーヴル美術館とのコラボ作品らしい)、中世「美しき野生児」は影絵、切り絵、18世紀のトルコ「バラの王女と揚げ菓子の王子」は色彩豊かと映像に変化を持たせてあった
好みは森と同化しているような野生の王子さまの造形が面白かった第二話中世の仏蘭西オーベルニュ地方の「美しき野生児」
 
興味深かったのは映画で語り部がどんなお話がいい?と聴衆に聞くとアフリカの国々の名前があがったとこ。アフリカからの移民が多いのかな。
あーそやから第二話のフランスの話は肌の色がわからないように影絵みたいになってたんか
(この間みたドラマではフランスの女性刑事が『フランスには2種類の人しかいない。フランス人とそれ以外よ』ってゆーてはったけど)
二日前の新聞にFinancial Times(英国紙らしい)の記事が載っていた(もちろん日本語訳)
「ニジェールの政変、仏の失策」という題名で、その記事によると
アフリカの旧植民地から見苦しくもそそくさと手を引いた英国など他の旧宗主国とは異なり、フランスはアフリカに執着し続けてきた らしい。
(そういや「ジャッカルの日」はアルジェリアの独立を認めたド・ゴール大統領をアルジェリアで戦った軍人たちが暗殺を企てるって話やったな。
アフリカとはちゃうけど、ベトナム戦争も元々はフランスからの独立を求めたインドシナ戦争やったし)
元宗主国やったアフリカの20か国とフランスがウィンウィンの関係になれたらよかってんけど、デモ隊に「フランスは出ていけ」とか言われて、、、、要するにうまくいっていないらしい。
マリとかセネガルとかはロシア、中国の影響が強まりロシアの民間軍事会社ワグネルが政権を支援しているとか。
フランスの人々もこの状況に気をもんではるんやろね
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ヴァチカンのエクソシスト 
2023年 米国/英国/スペイン 103分 
監督 ジュリアス・エイヴァリー
原案 ガブリエーレ・アモルト
キャスト ラッセル・クロウ(ガブリエーレ・アモルト神父)/フランコ・ネロ(教皇)
メモ 2023.8.5(土)TOHOシネマズなんば
あらすじ
亡き夫の唯一の遺産であるスペインの修道院を売るために改装中だった未亡人一家の幼い息子の言動に異常が発生。手が付けられなくなり地元の若い神父の手にも余り教皇から悪魔祓いを命じられた専門家の神父がスクーターに乗って参上する
感想
万策尽きた時に手を差し伸べ救ってくれる人がいてよかった! ありがとう 悪魔なんてめちゃめちゃに退治しちゃって。
なんやけど。
 
映画は怖いというより、痛そう・・・。悪魔はきちゃなくて醜い
禁欲そうなお姿のマックス・フォン・シドーと違ってラッセル・クロウのアモルト神父はよく言えば人間味たっぷり。悪く言えばうさんくさそうに見える
フランコ・ネロの教皇も一癖も二癖もありそうなタヌキおやじ。このキャスティングはいいと思う
アモルト神父がいいはる事には悪魔憑きと言われる内98%は精神疾患、残りの2%を見分けるのは他の人が知りえないことをしゃべる事で見分けられるらしい
悪魔は人の弱点を突いてくる
ねんけど、当たるも八卦当たらぬも八卦の占いみたいに、若い神父の悩みの90%は恋愛、肉欲とちゃうやろか
連戦連勝の悪魔祓いの神父にも失敗はあるやろうし。。。。
 
中世の異端審問は審問官に悪魔が憑りついていたんやって。悪魔のせいやねんて。いや、「スペインの異端審問」のことで異端審問自体は悪くないのか
ほんなら「ポア」とか言ってた人とか、ミサイル打ち上げて恫喝する人とか、隣国に侵攻する人とか、侵攻しそうな人には悪魔が憑りついているからなの?
 
家に帰ってミステリードラマを見ていたらシスターが「あの女は悪魔よ」といいはんねん
・・・そうか、そうなんや、悪魔やったら(そう見なしたら)殺してもいいねん。   そんなに単純でいいの?
日本人も琉球人も悪魔やったから民間人に空襲しても原爆落としてもよかったん? 
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