2022年1月の映画  戻る
バッカス・レディ THE BACCHUS LADY
2016年 韓国 111分 
監督 イ・ジェヨン
キャスト ユン・ヨジョン
メモ 2022.1.22(土)WOWOW録画
感想
フェデリコ・フェリーニ監督の「カビリアの夜」をちょっと思い出すような作品。
男運が無く家族を保てず、今は春をひさぐ職業の初老女性が、「ミナリ」のユン・ヨジョンさん。
高齢の馴染みのお客さんもだんだんいなくなって仕事は先細り。
煙草や強壮剤やらの必要経費と家賃を払い、食べていくのがやっと。日銭で生きている、
しかし彼女は自分の技術と才覚でお金を稼ぎ、彼女なりの美学があり、そして薄幸ながらも心優しいひとだった。
売春婦だの好意は金目当てだのと彼女を卑しくみる人たちがいて社会の底にいてはるんやけど、彼女に癒される男たちも数多くいて天使でもあるねん。
昨今の事件を見ていると、男は、ひとりで、死ににくいのかなあ。
★★★2/1戻る

43年後のアイ・ラヴ・ユー REMEMBER ME
2019年 スペイン/米国/仏蘭西 89分 
監督 マルティン・ロセテ
キャスト ブルース・ダーン(クロード)/カロリーヌ・シロル(リリィ)/シエンナ・ギロリー
メモ 2022.1.16(日)WOWOW
感想
83歳のブルース・ダーンが扮するクロードは、ネットニュースで43年前に愛したリリィがアルツハイマー病を患っているのを知る。
クロードはアルツハイマーを装い施設に入居。リリィに近づく。彼は燃焼せずに終わったロマンスをどうするつもりなのか。
 
という「見果てぬ夢」を追う話を見ながら思い出していたのは、村田喜代子さんの小説「蕨野行(わらびのこう)」。
日本の「姥捨て」の話と、この映画のどこに類似点があるん? かとゆうと「蕨野行」を未読の方には申し訳ないけど、ぶっちゃけます。
 
村の庄屋の家に嫁いできた若い女を猟師の男が一目ぼれする。がそれは叶わぬ恋。
その想いを胸に秘めたまま「同い年やから一緒に蕨野行きになる」のをずっと待っていたというロマンティックな(男の)ところ。
 
そやけど考えたら老人施設はまあ現代の姥捨て山、と思うとやっぱり似てるんやわ。
★★★戻る

ワールド・エンド 
2019年 ロシア 152分 
監督 イゴール・バラノフ
脚本 イリヤ・クーリコフ
メモ 2022.1.9(日)ムービープラス
感想
ロシア製のSF映画。ある日突然世界の主要都市が音信不通になる。
都市機能が残ったのはモスクワ周辺と、ウクライナ、ベラルーシ、ラトヴィア、エストニア、フィンランドだけらしい。