2020年12月の映画
戻る
声優夫婦の甘くない生活
GOLDEN VOICES
2019年 88分 イスラエル
監督・脚本 エフゲニー・ルーマン
脚本・撮影 ジフ・ベルコヴィッチ
キャスト ヴラディミール・フリードマン(ヴィクトル)/マリア・ベルキン(ラヤ)
メモ 2020.12.30(水)シネリーブル梅田
感想
映画が始まる前のリクナビNEXTやったかのCM
「映画なんか 見ている場合だ」
がぴったりの映画。
時代は1990年。崩壊寸前のソ連はユダヤ人が出国するのを許し、花形声優だった夫婦が第二の人生を送るため
夢の国イスラエルに移住する。が、60代のふたりに仕事がない。しかし伊達に年はとっていなかった。
というアキ・カウリスマキ風ユダヤ人夫婦悪戦苦闘物語やねんけど、「クレーマークレーマー」とか「ディープスロート(おそらく)」とかが
ちょこちょこ挟まれていてウイラブシネマストーリーでもある。
今まで頭にかけらも浮かんだことないけど、世界中のユダヤ人が集合したイスラエルって何語でしゃべってはんねやろと調べる。
だいたい現代ヘブライ語、英語、アラビア語みたい。
顧みれば日本語に翻訳してくれる人がいてはるから、世界中の映画や本が楽しめるんやね。ありがたいことでございます。合掌
★★★1/2
戻る
ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋
LONG SHOT
2019年 125分 米国
監督 ジョナサン・レヴィン
脚本 ダン・スターリング/リズ・ハンナ
キャスト シャーリーズ・セロン(国務長官シャーロット・フィールド)/セス・ローゲン(ジャーナリスト・フレッド・フラスキー)/ボブ・オデンカーク(チェンバース大統領「ブレイキング・バッドの弁護士ソウル」)
メモ 2020.12.29(火)WOWOW録画
感想
賢く気高く美しく聖女みたいな国務長官とマイケル・ムーアを若くして髭もじゃにしたクマ男、無職の元ジャーナリストのロマンチックコメディ。
期待もなんもなしで見たんやけど、これがなかなか面白い。
美女とぬいぐるみとゆうか、美女とピエロというか。
子供の頃のお隣さんで、彼女が3つ年上で、元ベビーシッターっであこがれの人やったという脚本が良く出来ている。
余計な男のプライドが邪魔しなくてね。
シャーリーズ・セロンってお顔が覚えられへんかってんけど、中谷美紀と似てはんねんわ。背中もきれいやし。
★★★★
戻る
クローゼット
THE CLOSET
2020年 98分 韓国
監督・脚本 キム・グァンビン
キャスト ハ・ジョンウ(パパ・サンウォン)/キム・ナムギル(霊媒師ギョンフン)
メモ 2020.12.28(月)シネマート心斎橋
感想
交通事故で妻を亡くしまだ幼い娘イナとふたりになった父サンウォンが、医者の薦めもあり田舎の洋館に引っ越す。
人里離れた淋しいところだ。(空気がいいからと言って、沈んでいる人たちにこんな陰気なところがいいのか?)
サンウォンは建築家であり忙しい。仕事が気になるが娘も気になる。
そんなある日、娘が消えてしまう。
「あーこういう話なのか」と最後はホラーサスペンスとはまた違った味わいもあって、「えー話やったかも」と思えてくる不思議。
あまりおどろおどろしくは作られてなくて、黄泉の国に迎えに行くイザナギノミコトみたいなところもあって、
大人の男が子供(たち)のために頑張るのがいいのかも。
★★★1/2
戻る
恋するけだもの
2020年 86分 日本
監督・脚本 白石晃士(不能犯)
出演 田中俊介(宙也)/宇野祥平(祥平)
メモ 2020.12.17(水)シネヌーヴォX
感想
へんな映画を見た....理屈はないねん。ひたすら身をゆだねる。
これは「鉄男」「東京喰種トーキョーグール」「フロム・ダスク・ティル・ドーン」のような違うような。
田舎道の十字路で「うちのこと愛してないの!」(いや、初対面なんですけど) 「もてあそんだの!」(だから、初対面なんです〜)って喚きからんでくる
醜女
しこめ
の深情けシーンが不条理漫才を見ているような。
面白くはあってんけど、もう少し笑えたらなあ。コメディって難しい。
★★★1/2
戻る
バクラウ 地図から消された町
2020年 131分 ブラジル / フランス
監督 クレーベル・メンドンサ・フィーリョ/ジュリアーノ・ドルネリス
メモ 2020.12.16(水)シネマート心斎橋
あらすじ
ブラジル内陸部のちっぽけな村バクラウは、水さえ給水車がなければままならない地。
農業か放牧が仕事なのか、産業があるのやらないのやら。
村の老女カルメリータが亡くなり葬儀のために帰郷したテレサを待ち受けていたのは、村に起こる不穏な出来事だった。
感想
情報を仕入れないで素で見た方がいいと思う。
恐い〜という訳やないねんけど、
規格外、
土色の原始的なパワー
を感じる。
「人間とは他者を攻撃する本来的な野生を持っている」・・・まあ、元けものですから。
★★★★
攻める方がなんだか、エイリアンに狙われた乗組員に見えてくる。
あのぼこぼこの警察車両を見た時点で引き返すべきやったね。
曲者ぞろいの「人」たちを越え操る「村」が主人公なん。
戻る
魔女がいっぱい
THE WITCHES
2020年 104分 米国
監督 ロバート・ゼメキス
原作 ロアルド・ダール
脚本 ロバート・ゼメキス/ケニア・バリス/ギレルモ・デル・トロ
キャスト アン・ハサウェイ(大魔女)/オクタヴィア・スペンサー(おばあちゃん)/ジャジル・ブルーノ(主人公の少年)/スタンリー・トゥッチ(支配人ストリンガー)
メモ 2020.12.5(土)なんばパークスシネマ
感想
映画を見ることに決まってから、ロアルド・ダールの原作をあせって読む。
そして、、、、、映画が始まるや否や主人公の少年が
黒人
なのにびっくり。
オクタヴィア・スペンサー(「ドリーム」
「シェイプ・オブ・ウォーター」
)がおばあちゃんって知ってたのに。私の頭は大丈夫なんやろか。
少し悲しい話ながら楽しい。「そしてみんな楽しく幸せに暮らしました」という夢物語とは一線を画している。
おばあちゃんと大魔女(グランマvsグランド・ウィッチ)の対決シーンでは、字幕読みながら、アン・ハサウェイとオクタヴィア・スペンサーの丁々発止を見て、下で展開されているネズミたちの葡萄の粒の奪い合いも見逃せないと目が忙しい。
ホテルの上の部屋から編みかけの靴下に入ったネズミを降ろすシーン。あの靴下はウツボカズラにしか見えない!
口裂け女アン・ハサウェイの東欧なまりかロシアなまりかの巻き舌の英語がよかったな。原作を越えてる。
★★★★
戻る