ナントで農業とペンションを営むアレックス一家は、お忍びで訪れた大物作家シャルル・ペリエに驚く。
40歳になるアレックスは若い頃に作家をめざし神経を病み、それでも細々と文章を綴っている。大作家は赤毛の大男だったが案外気さくな人物だった。
感想
フランスのミステリ。仏蘭西物らしく人物の造形は繊細で享楽的でありかつ複雑怪奇。映像化されるといいな。
読んでいる途中、カトリーヌ・アルレーの「わらの女」を思い出したんやけど、死者を生きていると思わす所が似ているだけかもしれん。
はたしてアレックスは逃げ切れるのか。
読み終わって、この作品は「家族への秘密」「背徳の蜜月」を感じ
「マディソン郡の橋」ではなかろかと思う。