2019年6月の映画  戻る


パラレルワールド・ラブストーリー
2018年 108分 日本 松竹
監督 森義隆
主題歌 宇多田ヒカル『嫉妬されるべき人生』
出演 玉森裕太(敦賀崇史)/吉岡里帆(津野麻由子)/染谷将太(三輪智彦)
メモ 2019.6.29(土)大阪ステーションシティシネマ
感想
 「パラレルワールド・ラブストーリー」の映画化
せつないお話なのでハンカチを用意して観る。ところが、、、ハンカチ出番なし。心が動かされない。
 
甲羅を経たせいで感受性が擦り切れたかとも思ったんやけど、考えてみると主役ふたりにそれほど魅力がないの。
「会社にもいるな」くらいで宇多田ヒカルの歌詞の様に「嫉妬されるべき人々」に見えない。 三人目もなんかへんやし。
 
もうひとつはわかりやすくと丁寧に作られているけど、やはり難しく「いまはAかな、Bかな」と絶えず頭を働かさなあかんの。
帰りに話が聞こえてきて「ここで寝たらあかん。訳わからんようになる」と思ったそうな。「最後はどうなったん?」ってもうひとりに聞いてはったから、結局肝心なところがわかりにくかったんとちゃうやろか。 
(話の要やないねんけど、研究所のセットもなんやらちゃちやし。お金がつきたか)
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パドマーワト 女神誕生
2018年 164分 インド ヒンティー語
監督 サンジャイ・リーラ・バンサーリー
キャスト 
メモ 2019.6.22(土)シネ・リーブル梅田
あらすじ
13世紀末西インドの小さな国メーワール王国の妃パドマーワティは絶世の美女。国王ラタン・シンは高潔な人物でふたりは相思相愛の仲だったが
領土と妃を奪おうとイスラム教国のアラーウッディーンが襲いかかる。
感想
16世紀のインドの伝記パドマーワトのお話だそうです。映画は豪華絢爛
悪役がほんまに悪いヤツで悪の魅力満載! 満足。(最後にはかわいそうになってくるくらい)。真っ黒な男の踊りも大満足。(EXILEには心動かされないのにねえ)
噂で聞いた美貌のパドマーワティを手に入れたくて悪もんは恋焦がれるの。見たこともない女人に懸想するって平安朝みたい。
 
他国の歴史は尊重したいし美しいねんけど王妃様にも戦って欲しかったなとちょっぴり思う。
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アナと世界の終わり ANNA AND THE APOCALYPSE
2018年 98分 英国
監督 ジョン・マクフェイル
キャスト エラ・ハント(アナ)/マルコム・カミング(アナの幼馴染ジョン)/セーラ・スワイア(ステフ)/クリストファー・ルヴー(クリス)
メモ 2019.6.15(土)シネ・リーブル梅田
あらすじ
女子高生のアナは小さい頃に母を亡くし、ハイスクールの用務員をしている父とふたり暮らし。父の願いはアナが大学に行くことだが、アナは密かに世界を放浪する計画を立てていた。世界を見てみたい。
感想
ようまあ手を変え品を変え青春の旅立ち映画 ゾンビ映画を作りはるもんやわ。  しかもミュージカル仕立て。
あきれるやら感心するやら。
吸血鬼映画よりゾンビ映画の方が多いね。おいしいとにんまりするより血が飛び散るスプラッタでインパクトあるもんね。
誰がゾンビになるのか。(ワクワク)
 
地元でちんまり平和に暮らしたい同級生は残り、はねっかえりやら、異質なもの、夢見る高校生は地元を脱出する。
心惹かれる題名と思う。まあゆうたらなんやけど・・・・・楽しみました。
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兄消える 
 
2018年 104分 日本 エレファントハウス
監督 西川信廣
脚本 戌井昭人
出演 柳澤愼一(金之助)/高橋長英(鉄男)/土屋貴子(樹里)/金内喜久夫(商店会長)/たかお鷹(花屋)/原康義(弁当屋)/坂口芳貞(鉄工所)/新橋耐子(スナックのママ)
メモ 2019.6.1(土)テアトル梅田
あらすじ
信州上田市に暮らす鉄男76歳。結婚せずに100歳の父の面倒を見て今日は野辺送りだ。父の鉄工所を引き継ぎコツコツと仕事を続けてきた。
夜は幼馴染たちとスナックで気楽に一杯飲むのがつつましい楽しみ。
そこにどこで嗅ぎつけて来たのか40年ぶりに兄の金之助がふらりと帰ってきた。風の便りで父の死を知ったという。放蕩息子のご帰還だ。しかも女連れ。
感想
そういやこういう俳優さんいたよなーと懐かしく思い出す柳澤愼一さんの軽妙洒脱さ
久しぶりに「らめちゃんたらぎっちょんちょんでパイノパイノパイ」(東京節)を聞いた。
正反対のぼくとつで口が重い高橋長英さんもよかったな。
「ボランティアにも肩書きがいる」などと会社員時代の役職にしがみついている年寄りとは違う人種の元気なじじいたちがここにいたよ。
 
「兄消える」という意味深な題名から前もって兄は病気か事故で亡くなる。もしくは弟のお金を持って逃げる
2つ予想してどきどきしながら観てたんやけどどちらもはずれ。お兄ちゃんはそういう人ではなかった。
存外にしゃれた映画やねんけど、ウチは「熟成する前に見つけてもらえるなら孤独死もそれはそれでええんちゃう」と思っているもんで、
ラストは悪質な後妻業にひっかからなきゃええねんけどと少し思う。
まあ作家の黒川博行さんが言ってはったように「男は金目当てでもええと思ってしまう」のかもしれん。
 
 
ちびさぼの中学時代の友達が次女で「自分の名前は二番手」と話をしていたそうだ。うーん。そうかな。
漫画「セトウツミ」の瀬戸小吉のお兄ちゃんの名前が「大吉」やった時も驚いた。
「兄消える」の3兄弟は金之助、銀次郎、鉄男。(3男は銅やないねん。) でも鉄は鉄で強かった。
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