2019年1月の映画  戻る


バハールの涙 LES FILLES DU SOLEIL
2019年 111分 フランス/ベルギー/ジョージア/スイス
監督・脚本 エヴァ・ユッソン
キャスト  ゴルシフテ・ファラハニ(戦士バハール「パターソン」)/エマニュエル・ベルコ(ジャーナリスト・マチルド)
メモ 2019.1.26(日)テアトル梅田
あらすじ
イラク北部のクルド人居住区がIS(イスラミックステート)に夜中寝ているところを襲われ男たちはみな撃ち殺される。女と少女、子供は拉致。男の子は戦闘員として訓練するため母親から引き裂かれ連れて行かれてしまう。そして女と少女は性奴隷として慰み者になり売られる。
感想
なにゆえバハールが明日をも知れない着た切り雀の戦士になったのかの過去の出来事と現在の戦闘が交互に描かれる。
女たちの隊は「女に殺されると天国に行けない」と信じるISの戦闘員におそれられる。
多くの人は平穏に暮らしたいと願っていると思う。
バハールは巻き込まれしまい、息子を救うため矢も盾もたまらずしかたなく戦闘に身を投じる。
「正義の反対はそれもひとつの正義」などとのたまうのは当事者ではないからなんやね。
 
ここで当事者でもないのに「あなたたちの戦いよ」と言いながら自ら危険な世界に向かう人がジャーナリスト。
さいなまれながらも何が起きているかを世界に発信したいと願う人々。
気が知れないところもあるけどこういう人たちの力で世の非道を少しでも知ることができる。頭がさがる。
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アリー/ スター誕生 A STAR IS BORN
2019年 115分 米国 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督 ブラッドリー・クーパー
キャスト ブラッドリー・クーパー(ジャクソン・メイン)/レディー・ガガ(アリー)/サム・エリオット(ボビー)
メモ 2019.1.19(土)TOHOシネマズ梅田
あらすじ
歌手のジャクソンがライブを終えた後飲み足りなくて場末のバーに入ったところ、「ラ・ヴィアン・ローズ(バラ色の人生)」の声に魅せられる。
それはアリーの歌声だった。
感想
ブラッドリー・クーパー初監督作品。
「ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い」で注目された人(さぼてんに)。
 
この映画には母親というものが登場しない。アリーは父と暮らし母とは疎遠。ジャクソンは生まれた時に母を亡くしている。
母親だけでなく女はほぼアリーのみ。アリーが歌っていた酒場もドラッグクィーンのお店だった。
反対に男は色々登場する。アリーを際立たせるためかもしれないが男を描いている映画と感じる。
ひとりの男を想い歌い語るアリーは語り部のよう。
アリーを主役と見せて・・・ やるな。ブラッドリー・クーパー。
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蛛の巣を払う女 THE GIRL IN THE SPIDER'S WEB
2019年 115分 米国 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督 フェデ・アルバレス(「ドント・ブリーズ」)
原作 ダヴィド・ラーゲルクランツ/スティーグ・ラーソン 『ミレニアム4 蜘蛛の巣を払う女』
キャスト クレア・フォイ(リスベット・サランデル)/スヴェリル・グドナソン(ミカエル・ブルムクヴィスト)/シルヴィア・フークス(カミラ・サランデル)
メモ 2019.1.13(日)TOHOシネマズなんば
あらすじ
暴君を懲らしめてうさを晴らしていた天才ハッカーのリスベットは、NSA(国家安全保障局)からプログラムを奪い返してくれとの依頼を受ける。
依頼者はそのプログラム「ファイヤーフォール」の製作者だ。
「ファイヤーフォール」は世界中の防衛システムに侵入できる危険極まりないものだった。
感想
満身創痍のリスベットがミカエルとハッカー仲間の助けを借りて、双子の妹と戦う。
チェスのような白と黒の戦い。凍てついた北欧の景色がサイバー空間の様。
 
「ミッション:インポッシブル」のようなユーモア、くすぐりゼロ。ストイックで無機質でスリリング。
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