千原ジュニアは数年前にNHKの番組で地方の高校生たちに「△△って訳ね」という偉そうな言い方をされて「感じ悪い人やなあ」と思ったんやけど、いやいやお笑いの事はほとんど知らんし世事に疎いし決めつけはよくないと謙虚に思い返し、行きつけの美容院でTVっこ事情通の店長に「千原ジュニアってどうなん?」って聞いたところ「人気あるけど何が面白いのかわからん。」というお返事やったので、ああそうなんやと思っていた。今回この映画を見て評価が急上昇した訳やないけど「この人はこれでいいんやろな」と感じる。
「働かざる者食うべからず」はごもっともでも、身を粉にして働いてもなかなか食べられない世になってしまった。「頭がいい、偏差値の高い学校を出た、大企業や官公庁にもぐりこめる、器用で才能がある、手に技術がある、人と気楽に付き合える、世渡りうまい、生きる力が強い、やりたい事がある」が乏しい人間は生きづらい。これから夢のようなAIがほんまに広まったらおつむのいい人も生きにくくなるんかな。
舞台は大阪なんやけど東京で撮影されたそうです。(「清水富美加」の余波もありお蔵入り寸前くらいお金がなかったらしい。)
大阪は街がもっと雑然としてるし色々な距離が近い。優香の言葉づかいも原作どおりなんかな。ちょっと違和感があった。