2017年5月のミステリ 戻る

きらきらひかる 
1991年 江國香織作
あらすじと感想
ミア・ファローの「さようならおんぼろアン(1971)」を彷彿させるような主人・笑子で「いささか古いな」と思って読んでたら
1991年の作品やった。
情緒不安定でアルコール中毒気味の若い女笑子と同性愛者で大学生の恋人がいる医者睦月が見合い結婚する。
お互いの事情は承知の上での事だった。
それは、どちらも一人っ子で親の「結婚コール」と「世間体」から逃れるための”互恵関係”なのだ。
しかし結婚するだけでは済まなかった。次に起こるのは当然「孫はまだかコール」。
 
会社の人に貸してもらった本。自分では”絶対に選ばない”からありがたい事と思う。話は短いし会話文多いしすぐ読めた。
笑子はイタリア語の翻訳という小遣い稼ぎ程度の仕事をしている。家事は睦月がするから何もしなくていい。半日飲んだくれている。