大学院生の白石珠は修士論文に悩み追い詰められていた。哲学科の珠は100人にアンケートをとろうと考えるが担当の教授篠原にそれは社会学や心理学のアプローチだと指摘され、無関係の人をひとり尾行して記録する事を進められる。接触することはルール違反と言う。
本屋で見かけた近所の男の後を着ける珠。彼は期待を上回るドラマティックな男であった。
感想
「尾行を哲学する」・・・わけわからん・・・「覗き見は楽しい」って事?
だいたい哲学がわからない。「哲学とは」ちびさぼの言葉「暇人の学問」・・・
凡人には踏み込んではいけない領域
「何のために生きているのか」 「何のために生まれてきたのか」に悩む主人公はどっぷり浸かってしまい抜け出せない。最後は論文に書けるだけの事を書いて(要するに他人の生活を覗き見ることはワクワクする。人生を彩る)トンネルを抜けたようなすがすがしさ。いったいどうなったん。なんだかなあ。こっちがもやもやする。
生身の人の秘密を知りたいとか、人を操りたいとかこれっぽっちも思わないウチにとってエキセントリックな内容で寄り添えない。ただ映画は一種の覗き見であり、2次元で架空の世界なら覗き見る(垣間見る)ことは好きなんだと思う(認めたくないけど)。そういう後ろめたさをチクチクついてくるような気もする。