妻と息子がスキー旅行に出かけて、家にひとりの写真家ボビー・ガーフィールド(デヴィッド・モース)の元に小包が届く。開けると古い子供のグローブだった。それは少年時代の友人サリーの形見。幼なじみの葬式に列席するため、40年ぶりかで故郷を訪れたボビー。そこにはまた別の衝撃が待っていた。打ちひしがれた彼は11歳の自分の誕生日の夏休みの日々を思い出す。母と二人暮らしの生活に不思議な初老の男が現れたのだ。彼は「張り紙や見知らぬ男を見かけたら教えてくれ」とボビーに頼む。
感想
善人のレクター博士(テッド)と11歳の少年のひと夏の物語。天使のような女の子との観覧車での初キスがあり、亡き父を知り、ハラハラの冒険あり、そして友との別れの夏だった。テッド(アンソニー・ホプキンス)は母としての自分を見失っている奔放なママとボビーが、明日が見えない生活から抜け出す鍵となる。ノスタルジックなみずみずしい映画。成功しながら少年のこころを大切に残している難しい役をデヴィット・モースが好演。
スティーブン・キングの原作を「シャイン」の監督さんが映画化。
「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」のアントン・イェルチンが11歳のボビーを演じている。 (どうかこの作品が彼の代表作になりませんように・・・)