2014年1月の映画  戻る


バイロケーション
2013年 119分 日本 角川
監督・脚本 安里麻里
原作 法条遥『バイロケーション』(角川ホラー文庫刊)
撮影 月永雄太
出演 水川あさみ(桐村忍)/浅利陽介(高村勝)/豊原功補(飯塚誠)/酒井若菜(門倉真由美)/千賀健永(御手洗巧・Kis-My-Ft2)/高田翔(加賀美榮・ジャニーズJr.)/滝藤賢一(加納隆)
メモ2014.1.25(土)梅田TOHOシネマズ
あらすじ
画家をめざす主婦忍は、スーパーマーケットで偽札の容疑をかけられる。監視カメラではもうひとりの自分が1万円札を出す姿が写っていた。刑事に連行された忍は見知らぬ部屋に連れて行かれ「もう一人の自分。それはバイロケーションという怪現象だ」と教えられる。
「バイロケーション」の分身は「ドッペルゲンガー」現象とは違い、言葉を発するらしい。
感想
つまらない。怖くない。
たぶん原作は良く出来ていると思う。映画化するくらいやから。
演出のキレがない。顔のアップが多く退屈。監督さんが撮りたかったじっとりとした雰囲気が私に合わない。若い男ふたりがどういう動機で何をしたいのか意味不明。そして演技がいまいち(と言うより全然)。
 
Kis-My-Ft2のだれかとか、ジャニーズJr.のだれかとか出演されていましたので、お客はわりと入っていました。
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オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主 Odd Thomas
2013年 96分 米国
監督・脚本 スティーブン・ソマーズ(「ザ・グリード」「ハムナプトラ」「ヴァン・ヘルシング」)
原作 ディーン・クーンツ「オッド・トーマスの霊感」
撮影 ミッチェル・アムンドセン
編集 デビッド・チェセル
音楽 ジョン・スウィハート
キャスト アントン・イェルチン(オッド・トーマス)/アディソン・ティムリン(ストーミー・ルウェリン)/ウィレム・デフォー(ワイアット・ポーター警察署長)/シュラー・ヘンズリー(ボブ・ロバートソン・キノコ男)/ググ・バサ=ロー(同僚ヴァイオラ・ピーボデ)/ニコ・トルトレッラ(サイモン・バーナー巡査)/カイル・マッキバー(バーン・エクルズ巡査)
メモ2014.1.16(木)梅田ブルク7
あらすじ
南カリフォルニアの普通の町でコックをしているオッド・トーマス。オッドと言う奇妙な名前は変わった母親がつけたもの。オッドはその血を受け継ぎ死者や異物(ボダッハ)が見える。経験上”ボダッハ”がいるところには災厄が起こるのだ。
感想
ディーン・クーンツ「オッド・トーマスの霊感」の映画化。主演は「スター・トレック」チェコフ役のアントン・イェルチン。水曜日に「週末に見に行くのになんかいい映画ないかなあ。ふんふん♪」と思ってMovieWalkerのネットをちゃらちゃら見ていたら「梅田ブルク7」で短期上映をキャッチ。びっくりした。17時40分からの上映やん。翌日観に駆けつける。よく見つけた。えらいわ(私)
 
アントン・イェルチンがオッド・トーマスのイメージにぴったり。繊細でタフ。ストーミーもただ健康なキャラじゃなくてあやうい感じでいい。キャスティングした人は偉い! 結構入り組んだ話をなんとか96分におさめたのも偉い。観れてよかった! 嬉しい。原作ファンもそんなにイメージ狂わないと思う。
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ジャッジ!
2013年 105分 日本
監督 永井聡
脚本 澤本嘉光
撮影 野田直樹
編集 森下博昭
音楽 平沢敦士
主題歌 サカナクション
出演 妻夫木聡(太田喜一郎)/北川景子(大田ひかり)/豊川悦司(大滝一郎)/鈴木京香(木沢はるか)/リリー・フランキー(鏡さん)/荒川良々(カルロス)/玉山鉄二(竜也)/柄本時生(カラオケ店の店員)
メモ2014.1.12(日)大阪ステーションシティシネマ
あらすじ
大手広告代理店・現通のクリエイター太田喜一郎(妻夫木聡)は、「無理」と書いて「チャンス!」と読めと言う上司の無理難題をこなす毎日。今日は保身を図る上司(豊川悦司)から、身代わりに“サンタモニカ広告祭”の審査員を努めてこいと命じられる。白羽の矢がたった理由は「俺はオオタキ・イチロウ、お前はオオタ・キイチロウだから」というものだった。
感想
何に驚いたかというと車のCMって面白く作れるやんってとこ。車とお酒のCMを見るたびに「面白くない。つまらない。どれもこれも一緒。時間の無駄、フィルムの無駄」って思っていたから。久保田利伸とか氷室京介とか出ている人に注目してしまうだけ。この映画は、それもこれもわからんちんのクライアントのせいと言われているんやわ。トヨタさんはこの映画を見てどう思いはったんでしょうか。知りたい。
 
ちょっとアニメを見るようになったので「SOS団 涼宮ハルヒ」のTシャツはわかったんやけど、太田喜一郎(妻夫木聡)の着メロは「げんしけん」なんかな。
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鑑定士と顔のない依頼人 La migliore offerta
2012年 131分 イタリア
監督・脚本 ジュゼッペ・トルナトーレ
撮影 ファビオ・ザマリオン
編集 マッシモ・クアッリア
音楽 エンリオ・モリコーネ
キャスト ジェフリー・ラッシュ(鑑定士ヴァージル・オールドマン)/シルヴィア・フークス(依頼人クレア)/ジム・スタージェス(修復士ロバート)/ドナルド・サザーランド(画家ビリー)
メモ2014.1.3(金)TOHOシネマズ梅田
あらすじ
超一流のオークショニア(鑑定士でありオークションを仕切る人)のヴァージル・オールドマンは孤児であり身内はいない。人間不信の塊。3次元の女性が不得手というか恐れさえ感じている。彼が愛しているのは、美術品の額縁に入った美女たち。そんな昔の美の中にどっぷり浸かっていたヴァージルに遅まきの春が訪れた。亡き両親が残したヴィラにある美術品をオークションにかけて欲しいという依頼が届く。ミステリアスな電話の声の若い彼女は、屋敷に十年来潜み姿を表さない。広場恐怖症だそうだ。彼女に徐々にのめり込んでいくヴァージル。
感想
「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督作品。ジェフリー・ラッシュの一人芝居。過去の歴史を感じささせる美しい品々にかこまれた映画。ヨーロッパは過去に生きているのか、過去の資産で生きているのかと感じさせるレトロな品々が品よく楽しめます。
ねたばれ
ミステリ映画は、役者の地位でねたばれしてしまう事が多々あります。それに、いくら地位やお金があっても若い美女が60過ぎの男性に本気でぞっこんになるんー
と思いました。
 
 
ねたばれできない映画よりも映画中修復士のロバートが言う「チェスをするからくり人形(オートマトン、オートマタ(自動人形)のトルコ人。」について書きたい。小川洋子さん(博士が愛した数式)の「猫を抱いて像と泳ぐ」は人形の中に入っている哀しいチェスプレーヤーの話やった。同じ様にさぼてんがだいぶ前のお正月の深夜TVで観た映画にも、トルコ人の人形に入ったチェスプレーヤーが出てくる映画があったん。1927年の仏の無声映画で「チェスプレーヤー」 みたい。あらすじは、1776年ロシアの圧政に苦しんでいたポーランドの兵士(ボレスラス)がロシアに立てつき追われ、ケンペレン男爵が作ったからくり人形に隠れ逃れ、エカチェリーナ二世とチェス勝負をすると言うお話。雪の氷原を人間が入ったチェス人形がそりで運ばれていくの。
ケンペレンがチェスのからくり人形(オートマタ)を作ったというのは実話みたい。
このモノクロの無声映画はケンペレン男爵とからくり人形達のシーンがすごかった。鬼気迫る。ど真ん中直球でさぼてんの心を貫いたわ。
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