2010年6月の映画  戻る


ザ・ウォーカー THE BOOK OF ELI
2010年 米国 118分
監督 アレン・ヒューズ/アルバート・ヒューズ (「フロム・ヘル」)
脚本 ゲイリー・ウィッタ
撮影 ドン・バージェス
音楽 アッティカス・ロス
キャスト デンゼル・ワシントン(イーライ)/ゲイリー・オールドマン(カーネギー)/ミラ・クニス(ソラーラ「マックス・ペイン」)/レイ・スティーヴンソン(レッドリッジ)/ジェニファー・ビールス(ソラーラの母クローディア)/マルコム・マクダウェル(アルカトラズの男)/トム・ウェイツ(雑貨屋)
メモ 2010.6.30(水)なんばパークスシネマ
あらすじ
戦争によりオゾン層が破壊され、焼かれ荒野となった大陸をただひとり西に向かって歩く男がいた。刀とショットガンと本を持ってひたすら西に向かう。無闇な殺生は好まないが、行く手を阻む者には容赦はない。
感想
この映画の謎は3つ。イーライが運んでいるのは何の本なのか? なんのために向かっているのか? そしてイーライは何者なのか?
 
イーライが運んでいる本が何なのかは、映画を見ないでも想像ができる。なんのために向かっているのかも、「本がない世界」で思い起こさせる映画華氏451(1966)からだいたいわかる。そして、イーライは何者なのか? ラストまでわからず。・・・そうか。そうきたか。なるほど。そういえば伏線があったような、なかったような。
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シーサイドモーテル
2010年 日本 103分
監督・脚本 守屋健太郎
原作 岡田ユキオ『MOTEL』漫画
脚本 柿本流
撮影 鯵坂輝国
主題歌 シャネルズ『ランナウェイ』
出演 生田斗真(亀田103号)/麻生久美子(キャンディ)/山田孝之(朝倉202号)/玉山鉄二(相田)/柄本時生(チー坊)/ 温水洋一(ペペ)/成海璃子/古田新太(太田203号)/小島聖(太田美咲)/池田鉄洋(石塚102号)/山崎真実(マリン)
メモ 2010.6.19(土)梅田ガーデンシネマ
あらすじ
山の中のうらぶれた”シーサードモーテル”にやってきた3組の男女と男ひとり。男ひとりの103号室は、原価200円の化粧品を4万円で売るセールスマンこと詐欺師の亀田(生田斗真)。202号室はギャンブル狂の朝倉(山田孝之)とネコ祭りにこだわっている「なんでなんで」のルイ(成海璃子)。203号室はコスチュームプレイ真っ只中の太田夫妻(古田新太+小島聖)。102号室は、半年間のキャバクラ通いの末、キャバ嬢を旅行に連れ出した石塚(池田鉄洋『警部補 矢部謙三』の三代目部下)。
感想
「面白くない」・・・・って事もないけど、「面白かった!」とも言えんなぁ。 全体にぬるい。笑えない警官二人組と、生田斗真・麻生久美子組がこなれてなくて。このふたりがなんでこういう行動に出るのかさっぱりわからん。頑張っているだけにイタイ。
 
面白かったエピソードは202号室の山田孝之、玉山鉄二組。るい(成海璃子)が少々うざったいけれど、拷問師のペペ(温水洋一)が気持ち悪いやら、ヤクザ見習いのチー坊(柄本時生)の頭にすが入っているやらで面白かった。柄本時生って人、ちょっとだけひかるなぁと思ってたら柄本明さんの次男坊なんやね。
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パーマネント野ばら
2010年 日本 ショウゲート 100分
監督 吉田大八「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」
原作 西原理恵子『パーマネント野ばら』
脚本 奥寺佐渡子
撮影 近藤龍人
主題歌 さかいゆう『train』
出演 菅野美穂(なおこ)/小池栄子(みっちゃん)/池脇千鶴(ともちゃん)/夏木マリ(なおこの母まさ子)/畠山紬(なおこの子もも)/宇崎竜童(なおこの義父カズオ)/本田博太郎(みっちゃんの父)/江口洋介(カシマ)
メモ 2010.6.9(水)シネ・リーヴル梅田
あらすじ
なおこ(菅野美穂)は、母(夏木マリ)の美容院「パーマネント野ばら」を手伝っている。離婚して、ひとり娘のももと一緒に実家に帰ってきていた。美容院は海辺の小さな町にあり、女達の溜まり場になっている。この町には、なおこの幼馴染のみっちゃん(小池栄子)も、ともちゃん(池脇千鶴)もいる。おんなたちは、男をめぐり悲喜こもごもの毎日だ。そして、もう1人、高校教師のカシマがいた。
感想
原作は毎日新聞連載『毎日かあさん』の西原理恵子の『パーマネント野ばら』。
映画の友から「マグノリアの花たち」の日本版かもと誘われ、それならと見に行く。なんら前知識無しに。
 
おんなたちのパワフルさや本田博太郎の成れの果ての姿にくすくす笑っていたら・・・・終盤、驚く
こういうお話だったの!  油断してゆるく見ていた。今まで思っていた世界が裏返ったの、反転した。
  なおこがみんなの面倒を見ていたんじゃなくて、みんながなおこを見守っていたんだ。
驚くためには、何も知らずに見ることを強くお薦めする。
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