2008年6月の映画  戻る


ミスト
2008年 米国 125分
監督・脚本 フランク・ダラボン(「ショーシャンクの空に」「グリーン・マイル」)
原作 スティーヴン・キング(「スケルトン・クルー1 骸骨乗組員」の「霧」)
撮影 ロン・シュミット
クリーチャーデザイン グレゴリー・ニコテロ
音楽 マーク・アイシャム
キャスト トーマス・ジェーン(デヴィッド。パトリシア・アークエットの夫)/マルシア・ゲイ・ハーデン(狂信者ミセス・カーモディ)/ローリー・ホールデン(教師アマンダ)/トビー・ジョーンズ(副店長オリー)/ウィリアム・サドラー(技術屋ジム)/ジェフリー・デマン(最初の発見者ダン)/フランシス・スターンハーゲン(教師レプラー)/ネイサン・ギャンブル(デヴィッドの息子ビリー「バベル」)/ サム・ウィットワー(兵隊ウェイン)/アンドレ・ブラウアー(弁護士ノートン)
メモ 2008.6.7(土)くもり  梅田TOHOシネマズ
あらすじ
湖のほとりに住むデヴィッド一家は、風雨と雷をさけ地下室で一晩を過ごす。翌朝地下室から出てみれば、庭の木は倒れボート小屋も壊滅。そして湖からは観たことも無い濃い霧が近づいてくる。ひとまず入用の物をスーパーマーケットに買出しに出かける。途中急いでいる軍の車と何台もすれ違った。山の上には軍の基地があるのだ。着いたマーケットは人々で大混雑していた。そこに男が血を付けて駆け込んでくる。「霧の中に何かがいる」と彼は叫んだ。マーケットは霧に包まれ、大振動が起こりマーケットが揺さぶられる。
感想
・・・・・・衝撃・・・・ええんやろか。こんなラストで。
スティーヴン・キングの原作を「ショーシャンクの空に」「グリーン・マイル」のフランク・ダラボンが監督。
クリーチャーは、ジェラシックパークや、エイリアンみたいな恐さでね。マーケットに閉じ込められた人々が、だんだん狂信者のミセス・カーモディ(マルシア・ゲイ・ハーデン)のいいなりになって、みんなおかしくなっていく所は、J.R.ランズデールの「モンスター・ドライブイン」みたいだった。
デヴィッドの最期にとった行動の理由が、順々に描かれていたな。まるで、それにいたるまでの道筋を描く映画のようだった。
ねたばれ
おおやけどの人が「楽にしてくれ、殺してこれ」と言う。助かる道がなければ、それも慈悲。兵隊ふたりが絶望して首をつってしまう。それで軍もなすすべがないと思ってしまう。助けはこないんだ。 ミセス・カーモディ(マルシア・ゲイ・ハーデン)が狂っていて、マーケットに閉じこもっても、身が危ないと感じる。息子の願い「怪物に僕を食べさせないで」をかなえてやりたいと思う。妻の姿を見て、生きる気力を失う。しかしラストは・・・・記憶に残る衝撃作を作りたかっただけ? それとも、安楽死や自殺を容認しないキリスト教社会は、「人が死を決めるのはゴーマン」という事なんだろうか。厳しい。アタシならやけどで苦しんでたら、早く楽になりたいけどな。人生はままならない。よかれと思ってした事が、取り返しの付かない事もある。哀しい。
お薦め度★★★★戻る