2007年12月の映画  戻る


転々
2007年 日本 101分
監督・脚本 三木聡「イン・ザ・プール」「亀は意外と速く泳ぐ」
原作 藤田宜永
撮影 谷川創平
音楽 坂口修
出演 オダギリジョー(竹村文哉)/三浦友和(福原愛一郎)/小泉今日子(偽装の妻・麻紀子)/吉高由里子(麻希子の姪・ふふみ)/ 岩松了(福原の妻の同僚・国松)/ふせえり(福原の妻の同僚・仙台)/松重豊(福原の妻の同僚・友部)/岸部一徳(岸部一徳)/ 才藤了介(駅員)/ 鷲尾真知子(愛玉子店)/石原良純(愛玉子店の家庭内暴力息子)/笹野高史(畳屋)/ 広田レオナ(鏑木)/津村鷹志(時計屋)/風見章子(杖をついたお婆さん)/ 麻生久美子(三日月しずか)
メモ 2007.12.20(木) 梅田ガーデンシネマ
あらすじ
竹村文哉(オダギリジョー)は大学の八年生という「どうすんだよ?」という行き詰った生活を送っている。小さい頃親に捨てられ、育ての父は刑務所らしい。頼れるものは何もなく、あるのは84万円の借金だけ。よれよれ。ある晩、取立て屋(三浦友和)が文哉に襲い掛かる。さんざ脅した文哉に、取立て屋の福原は「借金をチャラにする」ある提案を差し出す。それは、吉祥寺から霞ヶ関までの”東京散歩”にテクテク付き合う事であった。
感想
「父のない子と子のない父」のロードムービー、相棒物語。面白いとヘンを混ぜた「おかしい」、そして「やがてせつない」映画。なんとも言えない余韻を残す。それは、「こじんまりした夢さえかなわなかった」男の寂しさかな、思い残すことはないという潔さ(いさぎよさ)かな。
 
ふせえりと岩松了が何か言うたびに「がはははは」と馬鹿笑い 笑うカップルが居て、「いや、クスクス笑う映画だろう」と突っ込むが、ドラマ「時効警察」ふぁんには特に楽しめると思う。三日月しずか(麻生久美子)もちらっと出てくるしな。
お薦め度★★★★戻る