
2026.4藤咲整形外科医院だより
空に花地に花、花の季節が本格化しました。桜はまだかいな、と言っているうち、桜はまんかいな、季節です。
小学校唱歌、「春の小川」学校で習った歌詞は、春の小川はさらさら行くよ、でした。ただし、1912年公開された往時の録音では、春の小川はさらさら流る(ながる)、だったようです。語尾がオリジナルと変わってゆくこうした現象は和歌などにも見られ、学校の指導要領が関係しているのであろうと推察されます。昔日の小学生が、ら行下二段活用を習っていたかどうかは知るすべがありませんが、当時の人が通常に使っていた時期はあるはずです。
小説に口語体を用いるようになったのは江戸後期から、爆発的に小説は内容、手法、文体、仮名遣い、近世から現在まで、広く拡大発展していまに至ります。旧仮名遣いを、極めて特殊な、または意図的な条件下でしか見なくなった現在は、文章の完成形に近いのかもしれません。もっとも、大作家、丸谷才一が後年まで旧仮名にこだわっていたことは記憶にあたらしいところです。今でも、ある効果を期待して、文語体や古い言葉を使うことがあります。お侍が使いそうな、何某は党同伐異(とうどうばつい。異伐とも)、は、だれそれは仲間は遇するが違う人と合わない、の謂いです。また、文語体は使い慣れませんから、語尾によっては過去形と現在形が混同されます。我こそはなんとか魔法を操りしもの、と名乗りを上げし魔法使いは、のちに、操るもの、と言い換えていました。
ウォーキングは名を変え、使い時をかえ、時代をあらわし、或いは膝栗毛で、逍遥で、テクシーで、私たちの移動を支えてきました。流る汗は健康に結びつきます。さらさら歩いていきましょう。
皆様お体大切に
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2026.4藤咲整形外科医院院長 藤咲 裕