
2026.1藤咲整形外科医院だより
新年の始まり、寿ぎの朝を迎えるころとなりました。茨城の新春は、雪はすくなけれど神意湛えて気候は朝に怜悧夕べに冷厳、身の引き締まる日々です。
正月料理はできるだけ手造りを試みますが、できるものと思いのままにならないものがあります。料理本を見ながら煮しめを、なますを作ります。見なくてもできるようなものも少しはあります。ところが、例年試みますが、昆布巻きは意のままになりません。
それぞれ正月料理には、意味があると言います。曰く、海老の旨煮は腰が曲がるほどの長寿を願って、というものです。確かに手持ちの古い雑誌にはそうありますが、近年のものだと、曲がるを強調せず、赤い色がめでたいから、ともあります。整形外科は骨粗鬆症を診療します。背が後ろに曲がるのを英語でKyphosis(キホーシスまたはカイホーシス)と表記します。できれば極端には曲がらないようにと、願うこともあります。
海老もさりながら、亀も背が丸い生き物で、その長寿ゆえ古来神の使いとされています。せまるはこがめ、という亀がいます。すべからく生き物や草草は、漢字表示をすると意味がはっきりします。せまるはこがめは、迫ってくるのではなく、背丸箱亀の謂いです。不思議な一致か先人の工夫か、丸い背中は、古い医学用語で亀背(きはい)といいます。キホーシスと、似ているではありませんか。
骨の変形からくる、認めざるを得ない背の丸さのほかに、背の筋力によっては免れる丸さもあるはずです。ウォーキングは心肺機能向上に加え、背の筋力をも高めます。迫る2月の如月を、胸を張って、歩いて迎えに出ることにしましょう。
皆様お体大切に
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2026.1藤咲整形外科医院院長 藤咲 裕