2025.9藤咲整形外科医院だより
飛んでゆく蜻蛉の空、跳ねてゆくバッタの地面、吹き寄せる風、時折の強雨、どこかに秋がちらりと姿を現す季節となりました。
昆虫が減ったのではないかとの危惧はあるものの、季節は昆虫の姿によっても明らかになるものです。蜻蛉と言えば、幼少時に見た学習雑誌の、古代の生き物というイラストが印象に残っています。子供向けですから、イラストのそばの名前はひらがなの文字です。恐竜だの植物だのおどろおどろしい絵の間にある、古代の蜻蛉という絵の解説に、「めがねうろん」とあります。40cmあったと書かれた解説と、とんぼですから眼鏡のように目が大きい、その印象は長じて後まで記憶に残るものでした。後日、胡乱(うろん)と言う字が浮かび、確かにあの姿は胡乱であったと、メガネ・ウロンと、納得していました。さらにのちに、その名が「めがねうろん」でなく、「メガニューロン」転じ「メガネウラ」であったと知りました。石炭紀に生きたと言われる蜻蛉は目に何色のお空を映していたでしょうか。
現在の地球の姿は古代から変わることのない太陽系第三惑星です。しかしその惑星にすむ生物は、進化変形を重ねて今日に至ります。現代に生きる生物すべてが、淘汰競争を生き抜いてきたかと思うと、すべてが尊く見えてきます。全部が進化の極みか、と問われると、そうでもないような気もします。現在の気温の高さからは、さらに一層の高温に耐える進化を、生物はするのではないでしょうか。
人にとって、どういう変化が環境に対応した変化でしょうか。放熱、保温をしやすい皮膚か、水分、栄養摂取に優れた胃腸か、体はすぐには変わらないかもしれません。しかしどんなときにもウォーキングは我々を強くするでしょう。
皆様お体大切に
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2025.9藤咲整形外科医院院長 藤咲 裕