2025.8藤咲整形外科医院だより
お暑うございます、暑いですねを枕詞に、今年の夏も例年のように又は例年以上に暑くなりました。草刈りをすればなぜ草は日照りの今も斯様に繁茂するのかと訝しむばかりでなく、アスファルトの隙間では、萎れて水を渇望する草の姿も見られ、どの動植物も特別の暑さには苦労していることが分かります。
草を刈って気付くのは、草畑に埋もれた院の作物です。草刈り機では作物も刈り取ってしまうため、作物の周囲は手で抜くか刈り取るかします。抜く際に作物の根まで抜かないように、刈る際に作物の根を鎌で一閃しないように気を付けます。きれいになって作物のありかが些か分明になったところで、草いきれから解放されたはずのしし唐が、何やら居心地が悪そうです。強い日差しが、直接に茎を照らし根近くの大地を乾燥させています。
一見作物を圧倒しひしめき合っていた草は、それぞれを激しい日照からかばい合い作物にとっても日よけの役割を果たしていたようです。周囲の草は助け合いをしていたようにも見えます。商業作物を見ても、ピーマン、ゴーヤ、そのほか日焼けした作物が混じることがあり、日陰のおかげというものもあるのだと感じさせます。
どこかで何かの役に立っていると思うことは、生きる励みになっています。とはいえ草は、そのままにもできません。程よく調節して、草畑といいつつ畑としての体裁を維持することが、暮らすということなのだと思います。作業を終えて周囲に目を向け耳を傾ければ暑さの中に涼しさが感じられ蜩の鳴き声に気付き、夏は一層成熟し秋の備えを始めています。草刈りの仕上げに草を集めるのも歩くに繋がります。少しのウォーキングをたしたつもりです。
皆様お体大切に
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2025.8藤咲整形外科医院院長 藤咲 裕