藤咲整形外科医院
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藤咲整形外科医院だより









 
 

 

2024.4藤咲整形外科医院だより

世は温暖化の声かまびすしく、報道では海水温が上がって北の国でも南の魚が豊漁という、これまでとは違う事態になっています。確かに今年、院の草畑の柑橘は見事に越冬し、小松菜の1本なども年越しして花を付けています。

 鶯の初鳴きを、そろそろ聞く頃です。来る鶯が昨年と同じかどうかは知れませんが、早春ははかなく自信なさげに、桜の時期には練達を重ねて声量たっぷり、それぞれの独自の工夫もあるかの態で、季節を誘い、導くようです。植物動物を問わず、季節の変化に、精緻に対応していることが分かります。

 このころは、庭が呼んでいる、畑が誘っていると感じます。ある日思い立って庭に出ます。かねて構想の竹串づくりをします。これまで使ってきた竹箒を乾燥させて保存してあります。まず分解です。すると、竹ぼうきというものは、極めて精緻な造りであることが感じられます。軸になる部分を決め、大まかな形を決める枝を取り付け、次第に針金を巻き付け、取り付けと、5度に及ぶ作業をしつつ形を整え、荒っぽい作業にも耐えうる製品として完成しています。感嘆しつつ分解し、竹のところを鉈で削って竹串の完成です。料理の串焼きに使おうと言ったら、なにか薬品でもついているのではと、もっともな家人の意見です。サッシの掃除に使うことにしましょう

 大作家、筒井康隆は短編ではありますが、「歩くとき」で、各関節の動き、各筋肉を動きを詳細に書き、1歩のあゆみにどれほどの精密な協調動作が込められているかを表しました。何気なく行っている動作ですが、幼少期に身に着け、世代をふる(旧る、または古る)に従って練り上げてきた境地です。できるだけ長持ちさせましょう。

皆様お体大切に

ホームページURL

https://www.ne.jp/asahi/fuji/clinic/


2024.3藤咲整形外科医院院長  藤咲 裕