第1章『大空を舞うにはもってこいの風』

青々と広がる草原、その女性は心地よい風をうけ雲一つ無い空を見上げる。

「・・・・ちょうど『あれ』から一年、か。」
そうつぶやくと、静かに目を閉じて再び風に身をゆだねる。

「・・・・飛び立つのにゃ、もってこいの風だぜ・・・・さいじ、さくちん・・・・。」
 

 

― もしも僕らのしてきたことが ―

― これからすべきことが ―

― いつか伝説や ―

― おとぎ話になるのなら ―

― この世界で ―

― 一番優しい物語になればいいね ―

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