「な〜やってんの?お前ら?新騎生いじめってやつか?。」
相手、『ライルの取り巻き』は四人、しかし数に臆すること無くアナが四人を睨みつける、たじろぎながらもその中の一人が負けじと睨み返す。
「タチアナッ!お前には関係無いことだ、向こうへいっていろ!。」
そんな虚勢じみた言葉にアナは耳を貸す事もなく、後ろの新騎生に一言。
「なぁ、どっちが悪いんだ?。」
と、聞く、新騎生は被っている大きめのフードの中から落ち着いた口調で。
「私に非は無いと思います・・・が。」
アナとレイオウはその新騎生の話に聞き入る。
「お手前方が、納得いかないのなら・・・・。」
そう言うと『剣』らしきものに手をかける。
「貴殿、四人を相手にするつもりだったのか?。」
レイオウが聞き返すとコクン、と、うなずいた、アナが『ニッ』と笑うと。
「いいな、お前、いい感じダゼ。」
と、新騎生に肩をかける。
「どうかな、このような者達の相手などせず、学塔見物でもしませんか?。」
新騎生は少し呆気に取られたがすぐさま二人に微笑み返すと。
「ハイッ、よろしくおねがしいます、先輩方。」
と、二人についていこうとする、しかし、アナたちに無視されつづけ、新騎生までも連れていかれそうな四人がこのまま黙っているわけでもなく、三人を呼び止める、だが・・・・・。
「貴殿ら、新騎生が希望に胸ふくらませ迎えた今日という日に、これ以上水を指す気なら・・・・。」
レイオウの手が腰の剣にかかる、そのして四人に向けた覇気、くやしさで拳を握るも、四人は動けなかった。
「サンキュ、レイオウ、制服、汚さずにすんだぜ、さ、行こうか。」
立ち去ろうとする三人、その時、背後から光弾が打ち込まれた、アナは新騎生を抱えそれをかわす。
「てめぇ・・・・やる気ありありじゃねぇか・・・ライル。」
アナの視線の先の青年が、こちらに向けて手をかざしている。