恋愛教室2「喫茶店で会う」(女性週刊誌より)

1962年(S37)

1962年の女性週刊誌の巻末グラビア連載記事です。「喫茶店で会う」という恋愛のハウトゥー記事です。当時はまだ、高度経済成長が始まったばっかりで、吉幾三の歌じゃないけど、「喫茶店」なるものも全国どこにでもあるものではなかった。都市化が進むなかで、地方の農村から東京をはじめとする都会へ、労働者として若い人たちが流れいく数が増えたのもこの時期です。集団就職も当然ありましたし。当時の流行歌も「東京の・・・」という歌が多く、東京があこがれのイメージが強かったのです。実際には、安価な労働力として使われ、日本の農村が変質しはじめた頃です。若い女性が大都会に来て、恋愛をし始めたけどどうしたらいいのかわからない人が多かったのでしょう。記事を読んでいると、ステロタイプの女性像を示しています。今は死語となりつつある「良妻賢母」的な女性像を押し付けています。左上の写真は、恋人同志の光景じゃないですね。笑ってしまいます。ボックス席で、普通横には座らないと思うんですが。当時は、同伴喫茶とか、ロマンスシートなどがあったから、横に座るのもおかしくはなかったのでしょうか。このモデルの男性の笑顔(写真左中)がいやらしい。今の若者の方が爽やかですよね。何か、いやらしさを感じてしまいます。当時この女性が二十歳だとすると、57歳に今なってますね。


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