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マンドリン悠々(2003年12月11日)
指揮者兼アレンジャーの呟き
2003年12月11日(木) 晴れ
ひとりごと
細かいパーツを入念に仕上げて、それで組み立てていくという作り方と、大木を拾ってきて鋸や彫刻刀のようなもので彫っていくという作り方。音楽の作り方にもいろいろなやりかたがあるようです。
前者だと一見緻密に見えるんですけど問題はパーツパーツの緻密さがあっても全体の設計図みたいなものがしっかり共有されていないと、パーツを担当している側はたまったものではありません。後者はたとえば仮に時間切れになったしても荒削りの良さが活きているということ。そこにはある種の勢いのようなものがあります、それは生命力といってもいいかもしれません。
ぼくもいろいろな方々に音楽のつくりかたというのを勉強させてもらいましたが、このあたりはひとそれぞれ、さまざまなアプローチがあるようです。いずれにしても大切なことは全体観っていうんでしょうか、この曲はいったいなにをやろうとしているのかということをみんなで共有できているっていうことなんだろうって思います。それはことばで説明しきれるものでもなく、またことばで説明だけしていても、それではかえって誤解されてもしまいまうもので、うまくはいえませんが、むしろ言葉以外のことで共有される部分の方が大きいものなのだろうと思います。
昔、服部先生の棒で演奏したとき、こころの底からわきあがるようなもの、いてもたってもいられなくなるようなものが全身を駆け巡った体験があります。それで先生はとくになにもおっしゃらなかったんですけど、やたらもの凄い音が鳴っていた。なんだかわからないけど、ここはもの凄い音をださなければならないんだな、というふうにみんなが感じたんだろうと思います。そのときの先生の表情は目を細めていて、なにか恍惚と表情で天井を見つめておられました。
ぼくたちのオーケストラが本来めざそうとしていることはなにか...その原点に帰って「アンサンブル」に興じる、すなわち渾沌としたところから音が鳴りはじめそれらがやがて共鳴しあってシンクロナイズしていく。そうした響きの追求とみんなで作り上げる喜びを興じたいと願っています。
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