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マンドリン悠々(2003年8月23日-1)
指揮者兼アレンジャーの呟き




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2003年8月23日(土) 晴れ今年一番暑い日
「バッカス・マンドリーノ」
今日、「バッカス・マンドリーノ」の演奏会に行ってきました。
素晴らしい音楽会でした!指揮者の枡川くんは凄い才能の人です。才能だけではなくそれに努力も加わっているに違いありません。編曲も楽しめました。とくにヘンリーマンシーニはマンドリンのさまざまな表現が駆使されていて和声も気持ちよくなかなか見事なものです。オケは元気がよくエネルギーがみなぎっていました。やっぱり元気がいいのはいいですね。楽器が鳴り切るっていう感じが懐かしいくらいでした。それくらい元気のいい演奏に接していなかったということかもしれません。ほんとうに久々にいい音楽会でした。ソリスト千明さんは枡川くんの奥さんとのことです。千明さんのマンドリンも上手いですね。あの難しいドムラのコンチェルトを悠々とこなしていました。なんといっても、きっちりしていて気持ちがいいですね。何を表現したいかっていうことがしっかり伝わってくる演奏でした。それにしても高見の見物をしているといろいろなことに気付かされます。音のバランスのことだとか、リズムのことだとか...このくらいの大所帯だとやはりいろいろと合奏上の問題も浮き彫りになってきます。なにをやっているかもやもやしてしまうんですね。これはぼくたちアメデオにもいえることだろうと思います。なにかいい手立てはないものか?そんなことを考えていました。
曲目ごとにひとことコメントを記しておきます。

1部
「風の印象詩」
清涼感あふれるきれいな出だし。こういう蒸し暑い日にはありがたい感じの曲。音も軽やかで心地よい!途中リズムが弾んでタンバリンが嬉しそうに廻る。管楽器が不揃いなのが残念!音量も唐突な感じ。(やはり管楽器の扱いは難しいところあり。この間の早慶のときもこの問題は顕著でしたね。)
「幻の国」
久々の鈴木静一氏の曲。なんだか冗長ではっきり言ってせっかくの気分が台無しって言う感じ。合奏効果という点ではさすがというところも随所にあるものの、いかにもまとまりが悪い。これ構成の問題でしょうか。意欲的なところはあるが語法に偏りがあるためか意外に音楽は広がらない。全体的に音の整理が悪いせいか旋律が聴こえてこない。フレーズの最後までなりきらないということもマイナス要因か...

2部
「ドムラコンチェルト」
懐かしい曲。何年か前にアメデオでもやったけど、どうにも上手くいかなかった曲。これ、大好きな曲なんだけど。昔アメリカに演奏旅行にいったときたまたま入手したバラライカのレコードにこれが入っていて、びっくりしたのを思いだしながら聴いていました。枡川くんの解釈は素晴らしい。そして千明さんのマンドリンも飛んでいました。まさに怖いものを知らないという感じで、伊東みどりさんのフィギュアスケートを見ているよう!3回転ジャンプみたいなウルトラCが次々にクリアーしていく!まさに爽快っていう感じで駆け抜けていきました。3楽章の出だしがちょっと噛み合わないようでしたが、ああいうときはもう一回やれば良かったのに...そういえばこのあいだトゥールズ管弦楽団の演奏会でラヴェルのピアノ協奏曲のときも3楽章が浮き足立っていて、ちょっと早すぎるんじゃないのって思っていたらしっかりアンコールで3楽章だけやっていました。アンコールのほうが段違い平行棒っていう感じで雲泥の差でした!そんなことってあるものです。しかし2楽章は素晴らしかったですね。いやぁ、脱帽っていう感じです。すすり泣くような音はちょっと衝撃的でした。3楽章のスネヤがずっこけましたがあれは最初は叩かないで、千明さんのマンドリンのコロコロ駆け回る音を感じながらはいっていけばいいのに...でも、広い会場でそうやってあわせるのは大変なことです。ヴォルガの大河はもっとでかい気はしましたが、そのあとの凍てつく大地にひとり佇むというシーンはやはり気候のせいでしょうか、イマジネーション的にはもう一歩だったでしょうか...しかし、ほんとうに見事な演奏でした!ブラボー!

3部
「ヘンリーマンシーニ」
素晴らしい編曲!これに尽きます。ああいうのは、結構時間がかかりますよね。それにしてもやりたい放題という感じではありましたが、いろいろなマンドリンの奏法、効果が発揮されていて楽しめました。演奏者も若いということなんだろうと思いますが複雑なリズムにもスウィングしていましたね。次ぎはどうなるんだろうっていう感じで玉手箱をあけるように弾けていて素晴らしかったですよ!
「ハンガリー狂詩曲」
出だしの音が凄かったですね。まさに満身の力いっぱいのみなぎるパワー全開っていう感じです。抜けるような音というのが課題かもしれませんね。でもみなさんの思いはしっかり伝わってきました。リズムはこのオケの課題ですね。これはアメデオでもまったく同じ問題ですが合わないですね。それから管楽器は賛助とありましたが、心がしっかりマンドリンと合っていないようなところがありましたね。一体感というのが肝心だと思いますが、やはり賛助の限界なのでしょうか...
アンコール「バッカナール」
勢いがあっていいんですけど、本来は、ああいう曲ではないような気がします。もっと艶かしいっていうか、やはり怪しい蛇使いのようなくねくねとした感じとさらりとした梅酒のような涼やかさ、それで最後のクライマックスのアリ地獄のような底なしの狂乱舞。気品というのがどこか外せない基調だとも思ったのですが、ちょっと粗野になっていましたでしょうか?

というわけで、バッカスに行ったおかげでちょっと元気が湧いてきました。ありがとう!それで、ようやく思い腰をあげて「ラフマニノフ」にとりかかることにしました。結構大変な作業ですぞ。しかしこれも凄い曲であります。でも、かっこいい!みんな、がんばろうね!

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