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アンサンブル・アメデオ 第10回定期演奏会
パンフレットより

Ensemble Amedeo The 10th Regular Concert
第10回記念演奏会
1994年1月29日(土)
於:昭和女子大学人見記念講堂
 


    ごあいさつ

     本日はアンサンブル・アメデオの定期公演にご来場くださいまして、有り難うございました。団員一同心から厚く御礼申し上げます。

     早いもので、結成以来ついに第10回目の音楽会を迎えました。団体の発足は1980年でしたから、実に14年目ということになります。1970年代はマンドリン界は今よりずっと盛んで、どこの学校のクラブにも100名前後の部員がいました。最近はちょっと元気がないようなので、さみしい限りです。またいつの日かきっと、このマンドリン合奏が再び盛んになって甦ってくれるものと祈っています。

     ところで、発足のきっかけといえば、当時も昨今同様に大学間の交流は大いに活発で、7月のジュネス演奏会や、全日本学生マンドリン連盟で2年周期で交互に開催されていた全国大会/関東大会などの場を通じて、みんなとても仲良しでした。だから卒業した後も、ときどき『またやりたいね』などと言っては、お酒を囲んでわいわい集まっていました。というわけで第1回目のメンバーは、ほとんどその年の卒業生が中心でした。さて、14年たちますと人生いろいろなことがあるものです。女性はいずれ出産・育児ということになりますし、会社の都合で『転勤』などという恐ろしいこともあります。しだいに責任が大きくなってきますと『ふらふらマンドリンなどに現をぬかしておる場合ではない!』などとお叱りをうけたりもします。しかしながら世の中少しずつ余暇の時代に入ってきたわけでして、「何かに興じるものがあってこそ人生は潤い、豊かさの象徴こそ『道楽』なのである。」などと勝手なことばかり言っていよいよ悦に入っています。こうなってはまるでイソップのキリギリスのようであります。しかし、わたしたちはそんなキリギリスの生き方にもひかれるのです。寝食を忘れるくらいに没頭できたら、それこそこんなに素晴らしいことは他にないかもしれません。まあ、それにしても『またやりたい』というこの単純な動機。これがアメデオの本質であり、求心力であります。その後メンバーもずいぶん入れ替わりましたが、みんな同じような気持ちで集まってきました。わたしたちの目指しているものは「演奏技術」ではありません。「音楽」そのものであります。音楽の本質は「音を興じる」ことに違いありません。「弾いて興じる」「聴いて興じる」。そりゃ弾く方が絶対に楽しいに決まっていますけど(カラオケだって歌っている方が絶対楽しい。)楽しい弾き方は一緒に歌うのが一番です。歌うのにもいろいろあって、メロディを知っていればそれに併せて歌えばいいし、(恥ずかしければ心の中で思いっきり歌っちゃおう!)メロディを知らなくてもリズムを体で感じて、それとなく揺れればいいし、眼を閉じていろいろ瞑想に耽ってもいいし、まあいろいろありそうです。だから、是非みなさんも音楽にいろいろ参加してみてください。

     さて、本日のプログラムは10回目のアニバーサリーに相応しく、ちょっと豪華に3部構成としました。今年は毎年続けてきたサマーコンサートを取り止めて、1年分のパワーをすべてこの演奏会に結集しました。演目もひとつの節目ですので、アメデオの総決算プログラムに仕立てようということにしました。テーマは『温故知新』。再演のもの新規ものなどいろいろと取り混ぜました。老若男女、初めてマンドリンに接する方からいわゆる『マンドリンおたく族』の輩にいたるまで、あらゆるニーズにお応えできるよう万全のプログラムをご用意いたしました。

     1部はマンドリンの故郷イタリーを訪ねてマンドリン合奏のために書かれたオリジナル作品、あるいはマンドリン合奏がイタリーで盛んだったころ流行した作品のなかから取りあげました。もっともポピュラーでアメデオ第1回の音楽会でも演奏したブラッコのオリジナル作品で幕を開けます。2曲目はアマディの最後の作品とされる「日本の巡邏隊」。同志社大学マンドリンクラブ(SMD)のOBで、管弦楽曲からの編曲をなさった松本譲氏より、ちらしに掲載した「日本徘徊」は違訳であるとのご指摘を受けましたので、この場を借りてお詫び申し上げます。3曲目、4曲目は次期SMDのコーチに内定された石村隆行氏の編曲により、オリジナル作品ではゆかりのあるイタリーの作曲家ミケーリとボッタキアリの作品をとりあげます。

     2部は"Pop on Pops"ということで、陽気に弾むポップスステージです。アメデオは毎年5月にディズニーランドのミュージックフェスティバルプログラムに参加しています。また過去のプログラムでもポピュラーな作品も意欲的に取りあげてきました。今宵は妖気な(?)フニクリとディズニーメドレーで華麗に決めてみたいと思います。

     3部はクラシックアレンジのステージ、本日のメインイヴェントであります。今年はいよいよ『展覧会の絵』の登場。ムソルグスキーのこの作品はジャンルを越えてあらゆる形に編曲されて親しまれています。エマーソンレイクアンドパーマーはこれをロックに仕立てて一世を風靡しましたし、山下和仁氏はギター1本でこれに取り組み、皆の目玉が飛び出してしまいました。この曲の基調は魔の(恐怖の)変ホ調(E♭)ですから、フレット楽器にとっては試練そのものでありました。それは文字通り「血の滲み出る様な」戦いでした。しかしその苦痛を乗り越えたとき、そこにはまさに楽園ともいうべき桃源郷が横たわっているのであります。そしてその地平線の遙か彼方からは、希望の光がさんさんと照らしていることでありましょう。それは苦しかった練習の日々、その苦痛の一切を取り除いて忘れさせてくれるに違いありません。いまだかつてだれも観たことのない桃源郷。さあ、はたして今宵それが実現するか。こうなったらもう一人のこらず、「火事場の馬鹿力」エネルギー全開だ!というわけで、どうぞご期待ください。

    アンサンブル・アメデオ団員一同

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