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作者 松本 光正
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私の勤務する中学校で、今年度(平成11年度)より英語科でStudy-Note/Timeという学校教育用Systemを導入した。 【スタディノートの概要】 1.システムの基本コンセプト スタディノートは、「子供達のためのネットワーク仕掛けのノートブック」を基本コンセプトとする学校 用グループウェアである。 子供達が使っている(紙の)ノートは、情報を記録するだけでなく、自分の知識を外化し、形あるものに することにも役立てられるはずである。しかし、そのような活かされ方をしている例は少ない。 ノートは、一般に私的なものであり、他の人に見てもらったり、役立ててもらうものでない。そのた め、書く行為がモノログ(独白)的になりがちで、書いた内容を他者の視点で吟味し、精緻化・再構成する ことが行われにくいからである。 ノートを書くとき、それを読んでくれたり、役立ててくれるであろう他者の存在を強く意識させる。そ うすれば、書く行為をダイアログ(対話)的なものに変えることができ、子供達の学習活動をより豊かなも のに変えられるはずである。 ノートを情報ネットワークにつなぐことで、それを行おうと考えた。そして、ノートに情報 が書かれると、その内容が様々な方法で友達の目にも触れ、友達の学習へも活かされる環境の構築を考え た。 スタディノートは、協調的学習活動の中で、子ども達が自分の知識を外化し、吟味・再構成したり、そ れを社会的に共有していく過程を支援する学校用グループウェアである。 図1 < 書く行為をモノログ的なものからダイアログ的なものへ > 2.システム構成 スタディノートは、次の二つのプログラム群で構成され、図2に示すネットワーク環境で動作する。 @スタディノート・クライアント 子供用コンピュータで動作し、子供が学習時に使用する。 Aスタディノート・サーバー サーバー用コンピュータで動作し、スタディノート・クライアントで作成きれた情報の共有・蓄積・検 索などを支援する。 図2 |
【個人研究内容】
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