鞆の浦
沼隈半島の先端にある小さな古い港町、鞆の浦。 急な坂道を登って高台の医王寺から見下ろすと、ふと、以前訪れたスロヴェニアの港町ピランを思い出しました。 高台のお寺は丘の上の教会、係留する漁船は入り江に停泊するクルーザー、石段の上の城址は古い城壁、格子戸の並ぶ江戸時代の商家はヴェネツィアン・ゴシックの館、四国との間に広がる瀬戸内海は対岸のイタリアとの間を隔てるアドリア海 …という違いを置き換えてみると、遠く離れた二つの港町はとてもよく似ています。